名斗「授業の後は数学ノートを机の中に入れてて帰りの会の後に教科書もノートも全部ランドセルの中に入れたんだよね?」
それなら、2時間目以降~帰りの会までの時間帯にクラスの誰かが生徒Bの机の中の数学ノートに ” すべり台の下 “ と書く事が出来る。
太一「じゃあ昨日の数学終わってからクラスの誰かがおまえのノートに書いたんじゃねぇの?」
名斗「僕もそう思うけど・・・」
すべり台の下に、何があるんだろう?
太一「クラスの皆にノートの事聞いてみるとか」
いちばん手っ取り早そうな発案をするが、
どうだろう。
わざわざ生徒Bにだけ、見てほしくてのノートの切れ端、なのではないのか。
すべり台の下。
書いた人は複数人でのグループか、単独か。
名斗「 ” すべり台の下 “ に来て欲しいって事なのかな、それとも ” すべり台の下 “ に、何かあるのかな?」
生徒B「どっちにしろこぇぇだろ~・・・」
頼りなさそうに怖がる生徒Bをよそに、ぞろぞろと他の生徒たちも登校してきたようだ。
クラスには37人、机が横に6列、縦に6列、校庭の窓側のいちばん後ろにもう1つ、隣にももう1つで窓際寄りに7列が2レーン。
黒板の横には先生の大きな机と、中央に教壇。
シンプルな教室の造りで後ろには本棚とメダカの水槽。
太一「あっ、あのさーこれなんだけど」
教室に入ってきたクラスメイト達は口もまばらに、お~おはよう、おはよーうさ、と挨拶を交わすと『なんだなんだ?』と4、5人が生徒Bの周りに集まってきた。
太一の手には数学ノートの切れ端。
名斗「これがB君の算数のノートの中から落ちてきたみたいなんだけど・・・」
これ挟んだ人知らない?と聞いてみるが
皆口々に「しらなーい、俺じゃない」「わたしもしらなーい」「わたしも」「俺も」
女子が『ねぇ、これ書いた人しってるー?なんかB君の算数のノートだって!』と、大きな声で教室の中の着席している生徒達に聞いてみるが、皆知らないらしい。
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