テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
429
#フォロワー様に感謝!
くりーむそーだ
369
ぴよっこ
355
まんまるもちち@アーサー推し
42
あの試験以降、1ヶ月が経った。この期間、和香先生は一回も学園に来てない。評議会の仕事が忙しいらしい。悠永先生が言ってた。
「はーい質問ある人〜」
そうだ、授業中なんだ…えっと、今どこだっけ…ああ、ここか、[種族について]
「個人的な質問でいいですか〜?」
「ダメだよ〜初授業は容認できたけど、さすが
に今はねぇ」
案外倫理観しっかりしてるんだな。
「センセー、評議会について教えてくださーい。」
「まじで懲りないね君たち。まあ、幹部の話だったらいくらでも横流しできるけど…」
横流しって…何言ってんだこの人。さすがに横流しってのはないでしょ。
「そんなに知りたい?」
その言葉に私は大いに反応した。
「知りたいです!」
「おお、すごいスピードだねぇ…紫音ちゃんそんなに知りたいの?」
「はい」
ここに転生してから、私の1番の夢は評議会で働くことだった。確か、前世は国連で働きたかったんだっけ。
「そうだねぇ…何が知りたい?」
「幹部の種族って…」
「あー種族…」
そう言って悠永はバツが悪そうに頭を搔く。
「超うる覚えだけど、いい?」
「は?」
その瞬間、教室中が呆れ返った音がする。まさか、同僚の種族もろくに覚えてないのかこの人。全員そう思ってることだろ。
「仕方ないでしょ?僕の生まれ育ちは狐の村で、そもそも他の種族と交流することが少なかったんだから。それに、学園に行っても元から他種族の国だったしさ…」
何故それが種族を覚えない理由になる?まさかこの人は相手の種族がなんであろうと態度を変えないのか?そう言う空気が教室中に広がった。
「まあ、知りたいなら話すよ。」
えっとぉ…と必死に何かを思い出そうとしてる悠永を見ながら、生徒たちは思い出す。
そういやこの人、人のこととか覚えるの苦手って公言してたな。
「えっと、レオナルドとルーデンス姉弟はエルフで、シシィちゃんはオオカミ系、メリーとアンナがネコ系、水月家は和香以外はキツネ系。和香は仙人ってやつ。」
「普通の人間はいないんですか?」
「今代の幹部にはいないね。」
教室内にざわめきが広がる。まさか、幹部に人間がいないとは思わなかったのだろう。
「先代の幹部とかは普通に人間いたんだけどさ。そういえば、レオナルドは“今年が異例なだけだ”って言ってたっけ。」
今年が異例なだけか、良かった…
「でも、人間って幹部になる前に死んじゃう子が多いんだよね〜」
さいですか…死んじゃうんですか…って…そんなこと軽々しく言うな!?
「はいはい授業続けるね〜」
コメント
1件
「悠永先生のキャラ、やばいですね(笑)幹部の種族がほぼ人間じゃないって設定、世界観に奥行きが出てます。とくに『人間は幹部になる前に死んじゃう』を軽く言い放つところ、ゾッとしつつもっと知りたくなりました。紫音ちゃんの転生者としての目的意識もはっきりしてて、これからの物語が楽しみです🔥」