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彼が女性に暴力をふるう姿など想像もできなかった、柚彦君は私が必死で助けを求めている時に登場した謎めいた騎士のような雰囲気を醸し出していた



もう隠せないほど私は彼を強く意識していたし、彼といると自分が女だと強く感じさせられた


俊哉と暮らしている時にはそんなことを、意識した覚えは一度もなかった本当に子供だったなと思う



柚彦君の優し気な顔立ち滑らかに高い鼻・・・ふっくらとした官能的な唇もとても魅力的だった



彼は器用な手さばきで、ペットサークルを組み立てていった、その手つきは鮮やかだった



偶然目にした驚いたことに華奢だと思っていた彼の袖をまくってむき出しになった腕は、信じられないほど筋肉質だった



そこで私は首をひねって考えた・・・彼は着やせするタイプ?もしかしたら何かスポーツをしているのかもしれない・・・



そう思いながら私は彼の傍に座りネジを彼に渡す役をした


「これはここに置く?それとも寝室? 」



出来上がったサークルを掴んで彼が言った


慌てて私は放心状態で彼を見とれている所から現実に戻った


「寝室は狭いからここでいいわ」


サークルの中にマットを引いてフカフカの犬用ベッドを設置した


ポポを入れてやるとサークルの匂いを存分に嗅いだあとベッドに嬉しそうに丸まった


「快適そうだ」


彼が嬉しそうに言った


「本当にそうね」

復讐ジュリエット~DV元夫に復讐の花束を~

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