テラーノベル
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これはある小さな少女と青年の物語。
蒼の記憶はいつも軽蔑、劣等感とともにあった。底辺階級の娘として生まれ家は貧しく、それでも最初は蒼を愛していた……はずだ。しかし蒼は出来損ないだった。読み書きも計算もできず、いつも何かに怯えて隠れていた。そんな蒼に愛想が尽きてしまったのか家族の輪は少しずつなくなった。やがて家計は荒れ、普通の生活すら困難になったとき蒼は奴隷として売られてしまった。シンデレラストーリーが待っているわけでもなく、蒼は召使いとしてこき使われていた。蒼を買った家はどうやら貴族で何人かの兄弟がいた。しかし蒼には関係のないことだ。なぜならば蒼はただの召使い。その中でもかなり位が低いだろう。なにせ蒼がさせられているのは掃除。当初は洗濯や調理もさせていたが失敗続きでついにはやめさせられた。しかしトロイのは変わらず、よく雇い主たちをいらいらさせ、殴られたり蹴られたりされていた。もちろん庇うものはだれもいない。そんな生活を送っていたある日、蒼はある青年、白と出会った。白は雇い主の末息子だった。それ故軽んじられる存在だ。しかし蒼にとっては神様のようにおもえた。なぜなら蒼を庇い、時折残飯を分けてやっていたのだ。「守れるものなら守りたい」それが彼の持論だった。蒼はそんな彼に敬意を抱き、慕っていた。しかし長くは続かなかった。ある日、白は領地の視察に向かったのだ。蒼は少し不安だったが彼の帰りを待つことにした。そんな不安は的中した。
「奴隷の分際で!弟を!」白の兄だったはずだ。……名前は忘れてしまったが。蒼を激しく糾弾する兄。その足はテツナの薄い腹を強く踏みつけていた。(ああ……痣になってしまう)どこか他人事のように感じていた、もうすでに何千回と殴られている。もはや命も危ないだろう。けれどどうでも良かった。元々蒼は出来損ない。死んだっていいだろう。それに最後に白との大切な思い出がある。それがあればきっと地獄でも楽しいだろう。そんなことを思っていた次の瞬間、兄の体躯が崩れ落ちた。強く打ち付けたのだろうか。恐ろしいほど抉れた頭部は血しぶきを上げた。スローモーションにも見えたそれを起こしたのは白だった。蒼の心を支配したのは罪悪感だった。(ああ、私のせいで白が捕まってしまう)しかしもう体は限界だったのだろう。テツナは虚ろな目を静かに閉じた。もう開くことはきっとない。
はい!あらすじです やってみたかっただけです! ホントは投稿するつもり無かった作品だったんですよ。なにせリハビリ用でしたからね。あ、裏話しとくとこれ、元々夢をだいぶ脚色したお話なんですよ。2次創作の題材にしようかとも思ったんですがせっかくですし使いました。脚色なしバージョンを2次創作の題材にしちゃいます。シリーズの続編も今度投稿するつもりです!お楽しみに!
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