「はぁ、はぁ、もう、満足したろっ、」
「そんなの、むしろ逆に決まってるじゃん。翔太くん、今自分がどんな状態かわかってるの?」
「…っ、なに、それ」
「わかんないなら教えてあげる。上気した頬にあがった息、うるうるの瞳で上目遣い、おまけに俺の腕の中からは抜け出せない。そんなの、我慢できるわけない」
言いながら、頬を撫でられ、目の端にキスをされ、腕に力を入れられる
「…っ、しらないっ」
狩られそうな鋭い光に思わず目を背ける
「学習しなきゃ、しょうたくん」
待ってましたと言わんばかりに、また右耳を蹂躙される
「っ!ん!、は、うるさ、いっ、やっめ、ん!」
「ね、翔太くん、だめ?」
「…ん、く、はぁ、だめ、だっ、てば…あん!…やめて」
「……じゃあ、これで、どう?」
「なにす…っ!あっん!…やぁ!」
右の腰から脇腹をスッと撫で上げられる
左の指の股もまた擦られて、3箇所もの弱い場所を攻められて、快感が迫り上がってくる
「っあ、やだ、あん、んぅ」
「ねえっ、めめ、おねが、とまっ、て」
「やだ。翔太くんがいいよって言うまで止めない」
「ほんと、に、おねが、い、もぅ、やぁ」
熱にどんどん浮かされていく
逃げようとしても力が入らない
「……わ、かっ、た!わかっ、た、から!、、いっかい、とまって!」
ようやく解放されて、ぐったりとめめにもたれかかる
「翔太くん、もうへばってんじゃん」
「だれのっ!せいだよ!」
「俺のせいだね、ふふふ」
「……むかつく」
「はいはい」
軽口を叩きながらも軽く抱き上げられて、あっという間にベッドに連れていかれる
「……どうしても、やめてくれない?」
「ごめん、むり、とめられない」
その後のめめは本当にしつこかった
しつこく追い回してきた、あの時のエネルギーそのままに、俺の体の隅々までを愛した
爪先から指先から全てを撫で回して、舐め回して、味わい尽くしていた
まるで、本当に俺が自分のものになっているのかを確かめるように
じんわりと、確実に、でもゆるやかに熱をあげてくるから、意識をトばして終わらせることもできず、めめの与える愛に浮かされ続ける
もうむり、やめて、と何度言っても聞かない
その愛撫は一晩中続いた
体の奥に何度目かのめめの熱が弾けて、ようやく俺は深い眠りについた
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うわー これ、逆が記憶喪失のパターンも読みたーい💙