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なんかガチの戦争してます(?)
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その命令は、直接の名を伴わずに降りてきた。
【特別任務】
指揮系統:ut司令
監督:前線部隊所属 zm隊長
条件:失敗時、記録は残らない
文面は簡潔だった。
だが、その一行目だけで十分だった。
「……総統案件やな」
zmは端末を閉じる。
「表向きは前線の小規模作戦。
実際は——“観察”や」
rbrは黙って頷いた。
試される。
兵士としてではなく、存在そのものを。
作戦内容は、補給線の再調査。
戦果を求められていない。
だが、判断ミスは許されない。
「この任務で見るのは三つや」
zmが歩きながら言う。
「命令遵守」
「現場判断」
「余計なことをしないか」
rbrは答えない。
その意味が分かりすぎるほど、分かっていた。
現地は静かすぎた。
「……何か、おかしいです」
rbrが足を止める。
「理由は?」
「人の気配が消えすぎてる。
A国なら、囮を置きます」
zmは即座に手を上げる。
「全員、展開。
rbr、前に出るな」
命令は、明確だった。
しばらくして、敵の索敵が入る。
予想通りの動き。
「……罠です」
rbrは、淡々と報告する。
「回避可能か」
「はい。
ただし、予定ルートを捨てます」
zmは一瞬だけ考え、頷いた。
「総司令には、俺が説明する」
それで十分だった。
撤退は静かに、完璧だった。
交戦なし。
記録に残る戦果もなし。
だが、致命的な失敗もない。
数時間後。
国家中枢。
「結果は?」
grの問いに、tnが答える。
「戦果ゼロ。
損害ゼロ。
想定外行動なし」
「判断は?」
「前線幹部の指示を遵守。
独断専行はありません」
grは、少しだけ目を細めた。
「……及第点やな」
tnが補足する。
「突出しすぎず、従いすぎず。
扱いやすい いい駒ですね」
「それが、一番厄介でもある」
grは立ち上がる。
「utは、前線で使えるかを見る。
俺はーー……国として使えるかを見る」
「次で、もう一段深く試す」
前線拠点。
zmは任務終了報告を終え、rbrを見る。
「生き残ったな」
「……はい」
「今回、評価されるのは
“何もしなかったこと”や」
rbrは、少し驚いた表情を見せる。
「わしはもう国家の犬なんかね。」
その夜、rbrの端末に新たな通知が入る。
【次任務:調整中】
発令元:不明
名前はない。
だが、誰の意思かは明白だった。
rbrは、静かに端末を閉じる。
戦場で試される段階は、もう終わりだ。
次は——
国そのものに、値踏みされる。
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ここはちゃんといま書いております
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