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武装探偵社の事務所には、いつものように活気と混乱が同居していた。机には山積みの書類、珈琲の香り、そして異能者たちの賑やかな声が響く。
国木田:「だーっ!またこの山のような仕事量か!いったい誰がこんなに依頼を受けたんだ!」
太宰:「僕じゃないよ、国木田君。」
「それより、今日はどこかで綺麗に死ねる場所を探しに行こうかな…。」
与謝野:「太宰、仕事しなさい。さもないと、本当に死にそうな目に遭わせてあげるわよ。」
谷崎:「ナオミ、珈琲いる?」
(持ってきたカップを渡しながら)
ナオミ:「ありがとう、兄さん。でも、お菓子も欲しいなぁ。」
突然、扉が開き、敦が慌てた様子で飛び込んできた。
敦:「みんな!ポートマフィアがまた動き出したらしい!」
国木田:「ポートマフィアだと?」
「最近は静かだと思っていたが…何があった?」
敦:「幹部が一人追加されたって話だ。その人物、どうやらまだ高校生らしいんだ。」
与謝野:「高校生で幹部?また厄介な子供が増えたわけね。」
太宰:「ふふん、それは興味深い話だね。」
「高校生で幹部になるなんて、どれだけの才能か…。名前は?」
敦:「確か、『いさな』って名前だった。噂じゃ、“海中の死神”って呼ばれているみたいで…水と痛みを操る異能者らしい。」
太宰:「“海中の死神”か。なるほど、ますます興味が湧いてきたよ。」
国木田:「待て、太宰。まさかまた、何か余計なことをするつもりじゃないだろうな?」
太宰:「余計なことなんてしないさ。ただ…一度会ってみたくてね。その高校生幹部君に。」
敦:「太宰さん!勝手に行動しないでくださいよ!」
一方その頃、いさなはポートマフィアの本部で初仕事に取り掛かっていた。
書類仕事に嫌気が差しながらも、幹部としての責務を全うしようとしていた。
いさな:「森さん、これ、俺には正直、難しいです。もっと動きやすい任務とかないんですか?」
森:「ふふ、いきなり現場に出てもらうわけにはいかないよ。まずは組織の全貌を理解してからだ。」
その時、扉がノックされる。芥川が現れる。
芥川:「いさな、銀が呼んでいる。急いだ方がいい。」
いさな:「銀が?」
「わかった、行くよ。」
いさなが銀の元に向かう途中、静かに近づいてくる影が一つ。
太宰:「やあ、高校生幹部君。はじめまして。」
いさな:「…誰だ?ポートマフィアの領域に足を踏み入れて、生きて帰れると思ってるのか?」
太宰:「僕はただの元ポートマフィアさ。君の噂を聞いて、興味が湧いてね。太宰治だよ。」
いさな:「太宰…!」
太宰:「さて、君が本当に“海中の死神”にふさわしいか、少し確かめさせてもらおうか。」