「おか ~ さん 、
今日も学校休まないとダメ?、」
〈体調 、まだ安定してないし
倒れたりでもしたらいけないでしょう、?〉
「そっか … 、」
〈大丈夫、明日には行けるわよ〉
「…うん 、」
学校を休むなんてことは
いつものこと 。
[椛帆具合良くなってないの?]
〈うん、まだちょっと熱がね 。〉
「良いな…学校行けるの」
[椛帆は体弱いから仕方ないでしょ…じゃあ部活行ってくるね]
「行ってらっしゃい 、」
姉は中学2年生で
私とは1個差 、つまり年子だ
「行きたいなあ…学校 」
部屋に飾られた指定の制服は
入学して以来あんまり着ていない
〈いつまでそれ言うつもり、?笑〉
「セーラー服 、可愛いんだもん。」
〈それだけじゃない様ね 、その様子は 。〉
「…んん、ばれた?」
〈ばればれよ、女の勘…ってやつ?〉
母は冗談めかしてそう言う.
「…入学式の時にかっこいい人いて…それで、」
〈えー、?どんな子?〉
「あーー、もうこの話はまた今度‼︎」
逃げる様に話を強制的に終わらせ
母を部屋から出ていかせた
ベッドに座って一つ,息を吐く
「 あいたいなあ 、 」
その子はたまにお見舞いに来てくれる
同じクラスの男の子.
その子と初めて話したのは
入学して3日が経った時だった
『 …よろしくね 。 』
隣の席になった彼は照れくさそうに
私に会釈をする
会釈を軽く私も返した後に
教室で1人じっと窓の外を眺める
春だと言うのに雨が降っていて
ジメジメとして
少しだけ暑かった
まさか 、彼に一目惚れするとは
その時の自分は思ってもいなかった
コメント
3件
お姉さん居るのね、なんか普通に学校行けて元気なお姉さんと学校に行けない妹ちゃんとで今後喧嘩とか発生しないといいけど。 なんか普通に恋してるのいいな、そっかお見舞いかぁ。もしこれ病弱じゃなかったら仲良くなる機会もなかったのかな、と考えると少し複雑でもある