テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
tn「もっとデケェ声出せよ!!」
tn「戦場だぞ!!!!」
sho「出してるわ、!!」
sho「出してるつもり、や、…」
rb「俺がでかい声出せてんだからお前も出せるやろ」
sho「なんやそれ、…」
kn「ずっと思ってたけど」
kn「お前の声って聞こえづらいよな」
sho「ごめん」
tn「でかい声出せって事前に言ったよな」
sho「うん、」
sho「でも出し方分からんくて、」
tn「知らんわなんやそれ」
tn「他の奴らは出とるぞ」
tn「いらん場面でも出るけど」
sho「……はは、…」
sho「…ごめん……」
sho「…年の役にも立てへんのに」
sho「でかい声すら出せへん」
sho「出してるつもりやけど」
sho「皆には届いてないらしい」
sho「…生まれてこなきゃ良かったんかな」
sho「俺、いらない子やったんかな」
sho「皆から一斉に責められて」
sho「言わんやつもおるけど、目線でわかる」
sho「嫌や、俺。」
sho「任務行きたない。」
sho「仮病使ったら、休めたりするんかな…」
ut「なーシャオちゃんさ、」
sho「ごめん」
ut「んぇ?まだ何も言ってな」
sho「ごめん、大っきい声出せへんくて」
sho「ごめん、ごめんなさい」
ut「…ぁ、…」
ut「…別に、俺も、そんなにでかい声出せてへん、し、」
sho「俺…、皆に聞こえる声で、喋りたいけど、喋れへんねん、ッ、…」
sho「声帯なんかな、」
sho「俺が努力出来てへんだけか、、」
ut「…ごめん、俺、そんなつもりなくて、」
sho「…俺、この軍にいらんよな」
ut「…はっ?」
ut「そんなこと、ない…」
sho「いらんよ、!!」
sho「最近ミスばっかしやし、」
sho「そのせいか戦争で前に出してもらえることも少なくなったし!!」
sho「いらんかったんや!俺!!」
sho「生まれてこなきゃ、良かったんや…きっと…」
ut「………ごめん」
大好 キ ナノ 。 / 也
826
大好 キ ナノ 。 / 也
2,019
629
紫秋_4aki.
6,397
コメント
3件
読み終えました…。すごく胸が締め付けられました。特にshoさんの「ごめん」が繰り返されるたびに、声がどんどん小さくなっていくのが透けて見えるようで。声って努力だけじゃどうにもならないものもあるはずなのに、「いらない子だったんかな」って内側に落ちていく感覚が切なくて。utさんの「そんなことない」がうまく言葉にできずに「ごめん」で終わってしまったのも、現実のやりとりみたいで苦しかったです。声の大きさ一つで人の価値が揺らぐ戦場の空気感、とてもリアルでした。