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「……だから何?」
もふくんの声が、静かに響く。
その一言で——
空気が、完全に凍る。
「……はは」
男が笑う。
「いいねぇ、その感じ」
一歩、前に出る。
「やっぱお前ら、そっち側の人間だ」
「……」
誰も動かない。
その時。
「……やめて」
小さな声。
「……?」
全員が振り向く。
「……もうやめよ?」
のあさんだった。
不安そうに、でも必死に言う。
「危ないよ……」
その言葉。
「……」
男が、ゆっくりと視線を向ける。
「……あぁ?」
嫌な空気。
「関係ねぇだろ、お前」
一歩、近づく。
「……っ」
のあさんが、少しだけ後ずさる。
「……やめろ」
低い声。
もふくんだった。
「……」
男が止まる。
「……そいつに触るな」
その一言。
静かだけど——
圧がある。
「……」
でも。
男は笑う。
「なんだよ」
「守りたいのか?」
その言葉。
「……」
もふくんの目が、わずかに揺れる。
「……いいねぇ」
男が、さらに近づく。
「じゃあさ」
手を伸ばす。
「どこまで守れ——」
その瞬間。
「……っ!」
腕が、止まる。
「……?」
いつの間にか。
「……」
もふくんが、目の前にいた。
「……触るなって言ったよね」
低い声。
今までで一番、冷たい。
「……っ」
男の顔が、強張る。
「……」
そのまま。
「……」
ギリ、と。
ほんの少しだけ、力が入る。
「……っ……!」
男の表情が歪む。
「……」
周りの空気が、一気に変わる。
「……もふくん……」
ゆあんくんが、震えた声で呼ぶ。
「……」
返事はない。
ただ。
「……」
目が、完全に変わっていた。
「……」
うりが、それを見て——
小さく笑う。
「……出たな」
ぽつりと呟く。
「……」
その瞬間。
「……」
もふくんが、ゆっくりと顔を上げる。
「……もういい」
小さく言う。
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「……?」
誰に向けてでもない。
でも。
「……」
空気が、変わる。
「……」
優しさが、消えた。
代わりにあるのは——
圧倒的な“力”。
「……」
男が、一歩下がる。
「……なんだよ……それ」
震えた声。
「……」
もふくんは、何も言わない。
ただ。
「……」
手を、離す。
その瞬間。
「……っ!」
男が、崩れるように後ろへ下がる。
「……」
完全に、怯えていた。
「……」
もふくんが、一歩踏み出す。
「……!」
周りの連中も、思わず引く。
「……」
誰も、止められない。
「……」
ヒロくんが、息を呑む。
(これが……)
(本気……?)
「……」
さっきまでの“強い”とは違う。
もっと、深い。
もっと、怖い。
「……」
そして——
その矛先が向いているのは。
完全に、“敵”だった。