🖤蓮side
月日は無常にも過ぎて行く。
俺はたまたま主演したドラマが大ヒットして時の人となった。
仕事も急に激増した。
周囲の環境が劇的に変わり、俺への各所の扱いが変わって行く。
寂しいことに、メンバーの俺を見る目も変わったような気がした。
事ごとにみんなに感謝の言葉を述べられる。
仕事が増えた、名前を覚えられるようになった、と。
俺はどの番組に出ても、Snow Manの目黒蓮ですと言い続けた。
上がっていくのはみんながいい。
俺だけじゃなくて、みんなとがいい。
その気持ちは1ミリも変わってなかった。
仕事が増えるのは嬉しくないわけじゃないけど、良くも悪くも注目されることでプレッシャーが増えた。それに比例して当然ストレスも増えた。
何より自由にしょっぴーと外で会えなくなった。
しょっぴーがだんだん遠くなって行く。
俺たちは何も変わらないのに、しょっぴーの俺に対する態度も少し変わった気がした。
何よりも俺はそれがすごく嫌だったんだ。
🖤しょっぴー、家に遊びに来ない?
💙でもお前忙しいだろ
🖤平気。しょっぴーと遊びたい
💙うーん…お前の身体が心配なんだよ。この間も倒れてただろ
🖤もう大丈夫だから
必死すぎただろうか?
そう思ったけど、粘り強く誘った結果、 ほとんど俺に押し切られた形で、しょっぴーが家に遊びに来てくれることになった。
待ち合わせは俺の都合で撮影後の夜遅く。
しょっぴーが合わせてくれた。
そこしか俺には空きがなかった。
しょっぴーとの大事な約束の日。
最悪だ。
バカな女優のせいで撮影が延びている。
NGを連発したくせにヘラヘラして謝って、正直、同じ役者として仕事の姿勢としても腹が立った。
終わり次第しょっぴーに連絡を入れる約束だったのに、日付はとうに変わってしまった。
俺はなるべく態度には出さないようにしていたが、気が気ではなかった。
明日もこっちは早いって言うのに、これじゃほとんど会えないじゃないか。
🖤ちょっと一本電話入れさせてください
俺は現場を離れてしょっぴーに電話を掛けた。
まず謝って、約束の時間の変更を二度ほど取り付けて、三度目でとうとうしょっぴーに
💙ごめん、俺も明日仕事あるから
と約束はなしになった。
泣きたくなった。
一番大切な約束すら俺にはもう守れなくなってしまっていた。
その日は落ち込みに落ち込んで、俺は久しぶりに昔の知り合いを呼び出し、人と寝た。
コメント
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冷静に読んで、私の妄想、美味しいですか?みなさん?🙃🙃🙃💙💙