🖤蓮side
相変わらずしょっぴーと二人で会えない日々が続いていたが、たまにあるグループ仕事に参加すれば顔を合わせることは出来る。
顔を見るたびにしょっぴーが言う。
無理すんなよと。
いや、無理させてくれよ。
あんたのために無理しかしたくないんだよ。
舘さんはしょっぴーの隣りにいる。
時々耳元で何か言って、二人で笑っている。
収録の席順が遠い。
胃が痛み始めた。
💚めめ、顔色悪いよ?
阿部ちゃんが俺の額に浮かぶ冷や汗を見て言った。
お願いだから騒がないでほしい。
これ以上しょっぴーに気を遣われたくない。
それにしても痛い。
何か悪いもん食ったっけ?
違う。
もうずっと何も食ってないんだ………
俺は、あまりの痛みに意識を失った。
救急車で運ばれた先の病院で、急性胃炎と診断された。
そしてもう少しで胃潰瘍になるところだったとも知らされた。
点滴を受け、病室で天井を睨む。
何もかもが上手くいっているのに、何もかもが上手くいかない。
しょっぴーから電話がかかってきた。
🖤もしもし
💙あ、めめ。大丈夫か?
🖤ん…もう痛くないよ
💙そっか。よかった
電話口で大きく息をつく愛しい人の声を聞いて、俺は涙が流れるのを止められなかった。
電話でよかった。
俺は泣いてることがバレないように、声を抑えた。
💙言っても聞かないだろうけど、無理すんな
🖤うん
💙お前の代わりはいないんだからな
🖤うん
💙ちゃんと食えよ
🖤うん
💙えーっと…
🖤うん
💙お前、ちゃんと聞いてる?
🖤うん
💙もう休め。また電話するから
🖤待って
💙ん?
🖤今から俺んち来て
💙今病院だろ?
🖤点滴終わったら帰れるからそしたら
💙でも
🖤お願いします
しばしの沈黙の後
💙わかった。でも、キツそうだったらすぐ帰るからな
電話を切った後、俺はまた泣いた。
コメント
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はぁ片想い中の苦しさですねっ どうなるのかしら 楽しみにしています💘