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-—-鴉の嫉妬—–
時透が🌸の2ヶ月間の教育係になった日。
夕暮れ時、🌸は”時透邸”を訪れた。
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🌸 「ごめんくださーい!七海ですー!」
大きな屋敷に戸惑いながらも、
やっと見つけた入り口から時透へ 声を掛ける。
ゴォッ…
門が小さく開かれ、さぁっと冷たい空気が漂うーーー
無一郎 「…来たね」
🌸 「時透さん!さっきぶりですー」
無一郎 「着いてきて。」
🌸 「お邪魔しますっ!」
屋敷の中はかなり広い。
それなのに、使いの者はあまり居ないように見える。
🌸 「お屋敷、すごく広いですね。
こんなに広いと、お掃除も大変そう…」
無一郎 「…うん。」
🌸 ( 時透さん、あんまりしゃべってくれないなー…)
ピタッ
急に無一郎が足を止めた。
🌸 (うわっ…危ない、ぶつかるところだった。)
カァッ、カァッ、…
🌸 「…鴉?」
無一郎 「銀子…僕の鎹鴉なんだけど、ちょっと癖が強くて…」
🌸 「癖ですか?」
カァッ、カァッ!!!
🌸 「あわっ!」
銀子は空から🌸にとびかかったーーー
バサッ…バサッ…
無一郎 「…銀子、だめ。前にも教えたけど、女の人に攻撃しないで。」
銀子 「ムイチロー!ミタコトナイ、オンナノヒトッ!
ダレェ!ダレナノヨォ!!」
無一郎 「僕の…継子みたいなものだよ。七海🌸って言うんだ。 」
🌸 (継子…名前かっこいいなぁ。)
銀子 「フーン…ナルホド!ナットクダワ!」
無一郎 「そう。だから襲っちゃダメだよ。」
銀子 「ワカッタワ!デモ!
アンマリムイチロート、シャベッテタラ……」
🌸 「ちょっ、銀子ちゃん、怖い!私なにされるの!?」
銀子 「ソノトキハ、ソノトキヨ!カクゴシテナサイ!」
カァッ、カァッ…
銀子は大きく鳴きながら、とんでいった…
無一郎 「…銀子には、僕から言っておくから。安心して。」
無一郎 「ちょっとうるさいかもだけど、気にしないでね…」
🌸 「はっ、はい!御意です。 」
無一郎 「…じゃあ、着いてきて。」
少しため息をつきながら歩く無一郎に続いて、
🌸は間隔をあけて歩きだしたーーー
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