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弔くんはさっきから無言だ。
手には男の子からもらった飴玉が握られており
もらってすぐ食べた私は
『食べないの?』
と聞くと
「ん……」
とだけ曖昧な返事をした。
_______
もしかして、……色々考えてるのかな
自分の子どもの頃の事……とか
じーーーっと弔くんを見つめるも反応無し。
いつもなら
「見すぎ」
とか言って微笑んでくれたりするけれど____
なんか……やだ!!!!
『弔くん、ご飯食べに行こう?』
「……うん」
こういう時は美味しいご飯を食べよう弔くん☆
_______
ガヤガヤガヤガヤガヤ……
「人多い……むり……」
「まだ料理できないの…?」
「凛とギューしたいから早く帰りたい」
「あ゛ー人類滅びろよ」
さっきから弔くんはずっと文句を言ってます
『そしたらご飯食べ終わったら帰ろう?』
そう、私が言うと
「ほんとに??!!!」
と今日1番の大きな声を出す弔くん。
まあ可愛い服は買えたし
さっきの男の子は無事ママと合流できたし……
全然いいだけれど
……
私としては、
もう少し
もう少しだけ
外に出ていたかった_______