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zmさ〜〜〜〜〜ん!!! 続きが...続きが...!😭😭😭 emさん...zmさんとの思い出の場所...✨😭🙏✨
アカン目から水出そう(´;ω;`)
※甚だしい捏造
※非日常な日常話
※実在の人物、団体とは一切関係ありません。
※軍パロです。
※以上をふまえて大丈夫な方のみおすすめください。
ゆっくりしていってね
そして現在。
ゾムから連絡を受けた面々は、廃教会にやってきた。
謎の植物に侵食されたエーミールが、手榴弾を抱えて籠城をしていることが判明し、一同の間に緊張が走る。
『ええか。下手にエーミールを刺激するな。とにかく時間を稼げ』
『ある意味、籠城されたんは、幸いや。その教会から、絶対に出すな』
グルッペンからの厳命とはいえ、待機するだけでエーミールを助けられないのは辛いと、誰もが歯を食いしばる。
助けたい。エーミールを救いたい。
それはエーミールも同じだった。
自身が乗っ取られていることを理解しているからこそ、エーミールが選んだ選択肢が
自爆だった。
誰かが近付こうものなら、相手を乗っ取ろうと蔓を伸ばし勢力を伸ばそうとする。
細切れにしても、そこから新たに成長を始める。ナガエツルノゲイトウのような、いやらしいほどに強い生命力の持ち主だ。
医務室では、燃やすことでその場をしのいだ。
宿主ごとの爆破に、意味があるのか。蔓破片を撒き散らかしてしまうだけではないか。
不安はある。
だが、少なくとも、情報の流出は避けられる。
蔓の残骸を始末する方法は、教えた。
あとはーー
エーミールは手榴弾を抱え、震えた。
正直、怖い。
冷静に状況を判断した上で、最悪のシナリオを抑えるためとはいえ、やはり死ぬのは怖い。
だがそれ以上に、仲間に危害を加えることが怖い。
エーミールの意思ではないにしろ、エーミールから伸びた蔓は、コネシマを襲った。他の仲間の機敏で事なきは得たものの、近付くものに襲いかかる凶暴さと攻撃力と、切っただけでは死なない生命力の強さは、脅威である。
ーー脅威、か……。
エーミールはふと、この小さな教会で過ごした記憶を思い出す。
ゾムが見つけたこの廃教会。
俺らだけの秘密基地にしようぜと、ゾムの子供のような提案に、エーミールもまた好奇心を駆り立てられ、ワクワクが止まらず賛同した。
仕事の合間のちょっとした時間に、二人きりでサボって遊んだ。
他愛もないただひたすらにのんびりとした時間を、ゾムと共有したこの場所を。
自分のエゴで自分ごと破壊する。
ごめんなさい、ゾムさん。
貴方との大事な思い出の場所を、破壊してしまう。
許してくれとは言わない。
ただ、皆を、仲間を、ここを、守りたいだけ。
そのためなら、自分の存在ごと吹き飛ばしても構わない。
この建物ごと、私のことを忘れてください。
外ではエーミールを呼ぶ仲間の声。
ゾムの声はない。
そのことが、エーミールの胸に、微かな希望の灯火を光らせた。
続く