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🌑 闇堕ちニーゴとの再戦(救出ルート)
暗黒の世界へ続く裂け目が、ゆっくりと開いた。
冷たい風。
光を拒む空。
足元の地面さえ、鼓動しているように感じる。
声優たち15人は、そこに足を踏み入れ――
すぐに立ち止まった。
「……このまま行くのは、無謀ね」
静かに言ったのは、上田麗奈だった。
全員が彼女を見る。
「城の内部は、完全に“闇側の世界”。
このままの姿じゃ、入った瞬間に察知される」
「……変装、ってこと?」
瑠璃子が尋ねる。
上田は頷いた。
「ええ。
暗黒の世界に溶け込む“擬態”を使う」
⸻
その場で、準備が始まる。
衣装は、闇の世界の住人のものへ。
色は黒と紫、光を反射しない布。
声も、気配も、極限まで抑える。
「……こんな感じ?」
小倉唯が、小声で言う。
「うん……大丈夫。
ちゃんと“闇の匂い”する」
由貴が、動物たちの反応を確かめながら頷く。
瑠璃子は、自分の胸に手を当てる。
(……声を抑える……)
勇者の力が、静かに眠る。
「今は、戦わない」
上田がはっきり告げる。
「目的は――救出」
「倒すのは、最後でいい」
全員が、深く頷いた。
⸻
暗黒の城が、視界に入る。
巨大な城壁。
歪んだ塔。
空に突き刺さるような尖塔。
門は、静かに開いていた。
「……歓迎、されてる?」
誰かが囁く。
「いいえ」
土岐が低く言う。
「……誘われてる」
一行は、無言で城内へ進む。
廊下には、闇の兵。
魔物。
声を失った人影。
誰一人、こちらを疑わない。
変装は、完璧だった。
だが――
奥へ進むにつれ、
空気が、重くなる。
「……近い」
Machicoが、胸を押さえる。
「……声が……聞こえる……」
瑠璃子も、同じ感覚を覚えていた。
(……ともりちゃん……)
(……みのりちゃん……)
(……日向ちゃん、留依さん……)
玉座の間へ続く大扉の前で、
一行は足を止める。
上田が、最後の確認をする。
「合図があるまで、動かない」
「闇堕ちした彼女たちは、敵じゃない」
「――取り戻す」
瑠璃子は、剣に手を添えた。
(……今度は……守る)
扉の向こうから、
低く、冷たい声が聞こえる。
「……来たのね……光の声たち……」
闇堕ちしたニーゴが、待っている。
これは、決戦ではない。
これは――
救出作戦。
“光と闇が真正面から向き合う瞬間”で幕を開けた。
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