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柘榴とAI

8
番外編「弱点と呼べるもの」
地獄・執務室。
鬼が傲慢へ尋ねた。
「古流斬さんに弱点はあるんですか?」
傲慢は少し考え、答えた。
「正直に言えば。」
「弱点と言えるほどの弱点はない。」
鬼たちは苦笑する。
「ですよね……。」
傲慢は続ける。
「共闘は少し苦手だ。」
「だが、それも致命的ではない。」
「合わせられる相手もいる。」
「だから弱点と呼ぶには弱すぎる。」
閻魔も頷く。
「確かにの。」
傲慢は腕を組む。
「あと一つ挙げるなら。」
「耐久力だ。」
鬼が驚く。
「耐久力ですか?」
「ああ。」
「攻撃力。」
「速度。」
「技術。」
「能力。」
「判断力。」
「その全てが規格外だ。」
「だが、防御や耐久だけは他ほど突き抜けていない。」
「もちろん十分おかしい耐久はある。」
「普通の相手なら問題にならん。」
「だが、私や同格と戦うとなれば話は別だ。」
閻魔は納得したように頷く。
「攻撃を受け続ける戦いは得意ではないということか。」
「ああ。」
「だから古流斬は攻撃を受けない。」
「避ける。」
「流す。」
「見切る。」
「能力で無効化する。」
「そういう戦い方をする。」
鬼は苦笑した。
「つまり。」
「耐久が低いからではなく。」
「当たらないから問題にならない、と。」
傲慢は小さく笑う。
「その通りだ。」
「防御より回避。」
「耐えるより見切る。」
「それが古流斬の戦闘スタイルだ。」
少し間を置き、傲慢は静かに締めくくった。
「結局。」
「弱点らしい弱点は、その程度。」
「……だが、その『程度』ですら普通の基準から見れば十分化け物なんだがな。」
閻魔と鬼たちは顔を見合わせ、苦笑するしかなかった。
コメント
1件
番外編なのにめちゃくちゃ熱かったです…!「弱点がない」って言い切る傲慢さんの言葉、重みがありました。でも「耐久だけは他ほど突き抜けてない」って正直に言うところが逆に怖いというか、化け物感が増してます。回避型のスタイルって、強者の美学って感じでかっこよかったです。地獄組の掛け合いも和むのに、最後の「普通の基準から見れば十分化け物」にニヤってなりました🤍