僕は…『霜月風香』に恋をして何年経ったのだろうか
記憶喪失の君に恋した16年
〜 第1章〜
「なーなー知鶴ー」
「うわぁぁぁあ!?」
「そんなびっくりしないでくれよ…俺が化け物みたいじゃねぇか」
急に翔弥が話しかけてきた…まじビビるって…
「すまんちょっと考え事してて」
「考え事?まぁどーせお前のことだ霜月さんの事考えてたんだろ?」
当てられてしまった
てかなんでそんな自信に満ち溢れてる顔してるんだよなんか怖い
「まぁなー」
「お!まじで当たった!すげー俺ってもしかして天才?」
「まだまぁなーしか言ってないんだけど…」
「半分当たったってことで!」
実際霜月風香について考えてたのは正解なんだけど
「あ帰らないと」
「えーもうちょい話そうよー」
「ごめん またな翔也」
「またなー!」
僕の友達は思っていたよりもポジティブだったようだ
てか早く帰らないと…母さんに怒られる
「あー!もしかして君って星宮くん?」
「え…」
そこにいたのは紛れもない…霜月風香だった
「なんかびっくりもしてないし嬉しくも思ってなさそーなリアクションだね」
「急にあんま話したことない人から話しかけられたら誰でもあんな反応になるよ」
「えーそうかな私はやっほー!って全力で手振るけどなーてか話したことなかったっけ?」
「ないよ1回ぐらいしか」
霜月風香は思っていた以上に素直で明るくリアクションが大きい 最初の第一印象は大人しいのかと思った時もあったけど
「ねー星宮くん」
「どうしたの?」
「星宮くんもこっちの方向だよね!一緒に帰ろうよ!」
言葉を失った
嫌だった訳じゃないむしろ大歓迎だけど好きな人と一緒に帰るのは心が持つかが心配だった
「みーんな私の家とは逆の方面だからさー いつも1人で帰ってたんだよねー君も1人だったでしょ?いい案だと思ったんだけどどうかな? 」
「うーん」
1回だけなら心は持つか
「わかった 一緒に帰ろう」
「ほんとに!?やったー!」
ほんとに元気がよく僕にまで元気をもらっている
「それじゃあこれから毎日一緒に帰ろうね!」
「わかった」
あれ?なんか今ものすごくやらかした気がする…気のせいか
楽しすぎて母さんに遅いと怒られたのは別にそこまで気にしなかった
コメント
3件
面白かったです!
メイン登場人物の読み方 星宮知鶴(ほしみやちづる) 霜月風香 (しもづきふうか)