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樹side
北斗「ただいま、っ…」
樹「うぉ、おかえり。どしたの」
帰ってきたと思ったら、ソファにダイブする北斗。
もうとっくに日付は変わってて、他の兄弟は寝ちゃってる。
俺は、北斗を待ってたから、寝てないんだけどね
樹「遅かったじゃん」
北斗「ん、…」
樹「どーしたのよ笑」
北斗「ん゙ー、っ」
おでこを触ってみたら、めちゃくちゃ熱くてビビる。
樹「やっべえ、何度あんのこれ」
樹「げっ、」
体温計を突っ込むと、なんと38.6℃。
こ〜ち「北斗ー?大丈夫?どっかしんどい?」
北斗「ずっと、お腹…いた、い」
樹「トイレ行く?」
北斗「立てない、っ…涙」
こ〜ち「あーほら泣かないの。連れてってあげるから」
な〜んか幼くなっちゃってるな〜。ってまだ小学生なんだけどね。
しんどいんだろうね可哀想に。
北斗side
今日も夜遅くまで習い事だった。でも、お昼すぎたころからお腹痛くてだるくて。
何とか乗り切ったけど、家について樹の顔見たら安心して動けなくなっちゃった。
北斗「いたい、グズグズ」
泣きたくないのに泣けてきて、もうどうなってんのかわからない。
トイレ行ったって良くならないし、明日も学校だし。
優吾お兄ちゃんも起こしちゃってて申し訳ない。
北斗「はぁ、」
こ〜ち「痛いね〜。大丈夫大丈夫」
あーもう優吾お兄ちゃんそんな優しくしないで。
慎太郎side
慎太郎「北斗お兄ちゃん!」
北斗「しんたろ。グズグズ」
慎太郎「なーに?気にしなくていいよ!」
昨日の夜から体調崩してる北斗
さっき思いっきり布団に吐いちゃってさ、俺なんとも思ってないのに、ずーっと泣いてんの。
慎太郎「ほら、泣いたら熱上がっちゃうよ?」
北斗「んん、っグズグズ」
慎太郎「樹お兄ちゃんと優吾お兄ちゃんが帰ってきたら病院連れっててもらお!」
優吾お兄ちゃんは樹お兄ちゃんの送り迎え、大我お兄ちゃんは部活、
ジェシーは、なんか予定入ってるみたいで、いまいるのは僕だけ、だから看病任された。
北斗最近、忙しそうだったもん。そらしんどくなるよ。
このまま良くなればいいなぁって思ってたのに、
北斗「しんたろ!」
慎太郎「おっと、はいはい、ごめんごめん!!」
僕のそんな夢は叶わず。
北斗「ぇ。っ…おぇぇ、っ」
慎太郎「あーあーよしよし、しんどいねぇ、」
北斗お兄ちゃんがこんなにしんどそうなのに、僕は背中を擦ってあげるぐらいしか出来ないのが申し訳ない。
樹side
習い事を終えて家に帰ると、ゲーゲー戻す北斗とその背中を擦る慎太郎。
樹「ずっとこんな感じだった?」
慎太郎「うん。水飲ませてもすぐ戻しちゃうし」
樹「そっかそっか、やっぱり、病院行かなきゃだな」
1番怖いのは脱水症状だって聞いたことあるから水分取らせるよう慎太郎に言ってから家を出たんだけど、戻しちゃうもんはどうしょうもないか。でも、ここまで付いてくれた慎太郎も少し成長したな〜。
樹「北斗、酔ったら教えてよ?優吾お兄ちゃんに言わなきゃだから」
北斗「ん、」
慎太郎から聞いたけど、布団汚しちゃってずっと気にしてるらしい。
ホント気にしいよな、北斗って。
樹「着いたって」
北斗をおんぶして中に入ると、受付の人があんまりにもしんどそうだからと順番を早めてもらった。だからすぐに診てもらえた。
医「胃腸炎です。脱水気味なので、点滴してもらってください」
看「北斗くん、ちょっと痛いかもしれないけど頑張ってね」
北斗「樹?」
樹「ここにいるから」
北斗「手」
樹「はい」
北斗「グズグズ」
樹「ヨシヨシ。頑張ったね」
胃腸炎か。どおりでしんどそうなわけだな。
しかも胃腸炎って薬が無いらしくて、とにかく菌を出すしかないんだって
点滴だけしてもらって、家に帰った。
慎太郎side
ジェシーお兄ちゃんと大我お兄ちゃんと一緒に北斗お兄ちゃんの帰りを待ってたらドアが開く音がした。
樹「だだいま!ごめん!ソファー開けて!」
こーち「胃腸炎だって」
胃腸炎か…しんどいやつだ。
ジェシー「北斗ー、大丈夫?」
大我「なんか買ってこよっか?」
熱を測っても、39℃手前。
ぜんっぜん下がってないじゃん。
樹「あれ、どこ行くの?」
北斗「といれ…」
樹「ふらっふらじゃん、ほら一緒に行こ」
上からも下からもで、誰かに支えてもらわなきゃ歩けないらしい。
見てるこっちもしんどくなってくる。
大我「北斗、、、ゼリー、は?スポドリも、あるよ」
北斗「いい…ありがと、」
こーち「スポドリだけ飲んどきな?」
北斗「わかっ…た」
兄弟総出で北斗の看病。
ほんとに今まで見たことないぐらいしんどそうだったのに、次の日の朝には熱も下がって。
樹「もう元気?ご飯食べれる?」
北斗「ちょーっとだるいぐらい。お腹空いたかも」
なんかすっかり良くなっちゃった北斗でした。