テラーノベル
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今日はいつもと違う感じでかいてみます。
学園設定
名前の呼び方違います
放課後の教室には、誰もいなかった。
残っていた西日が、窓から差し込む。教室の椅子の影を長く伸ばす中、ノートを閉じた。勉強するふりをしていたのはもうとっくにばれている。深澤が自分のクラスに入り浸っている時間が少しでも終わってしまうのが勿体なくて、ただ居残っていただけだった。
「宮舘く〜ん、いた〜!」
そう言って、陽気な声が扉の向こうから飛び込んでくる。やっぱり来たのかと内心で笑いながら、顔を上げた。
「また来たの?」
「え?俺毎日来てるじゃん。今日だけ来なかったら逆に悲しくない?」
「……何しに来たの」
「宮舘くんに好きって言いに来た」
「またそれ……」
深澤の″好き好き″は、もう日常だ。入学してきてからすぐの頃から、やたらと絡んできては「宮舘くん、好き〜」とか「今日もかわいい〜」とか。クラスの誰彼にも話しかける八方美人な人気者だけど、何故か俺には妙にしつこかった。
だから正直、全部冗談だと思っていた。
でも
「ねぇ、涼太。ちょっと真面目な話していい?」
「……え?」
突然、深澤の声のトーンが変わる。
ふざけたような笑顔の奥に、真っ直ぐな視線。自分のことを見透かすようなその目に、俺は無意識に喉を鳴らした。
「俺さ、冗談で″好き″って言ってたわけじゃないよ。最初から、ずっと本気だった」
「は」
「毎日言ってたのに伝わってなかったんだね」
「いや、だって…いつも軽いノリで……」
「照れて誤魔化してたんだよ俺なりに」
深澤の手が、俺の机にそっと置かれる。もう、ふざけた笑いはなかった。やけに静かで、やけに優しい空気がそこにあった。
「冗談に聞こえてたならごめん。でも、俺ほんとに……涼太のことが好き」
一拍、二拍
沈黙が落ちた。
胸の奥がずっと落ち着かない。今までの「好き」と違いすぎて、どう反応したらいいか分からなかった。けど、真っ直ぐなその言葉が、俺の心に小さく火を灯す。
「……なんで俺なんかに?」
「理由なんていらなくない?好きになっちゃったんだもん」
「ばかみたい」
「うん。でも本気のばかだから許して」
不意に笑ったその顔が、いつもより少し大人びて見えた。
どくん、と心臓が跳ねた。今までの″好き好き″の言葉が、ぜんぶ回収されていくように、胸の中で形を持ち始める。
「ちょっとだけ考えさせて」
「うん。待ってる。何回でも、好きって言うから」
今度はちゃんと受け取って。
そう言わんばかりの笑顔に俺は目を逸らした
それでも頬がほんのりと赤くなっているのを、深澤はきっと見逃していない。
どうでしょうか。
ふかだても好きという素敵なコメントがきていらっしゃいましたのでかいてみました
いつもよりかきかたを変えてみたんですけど、どっちがいいか聞いてみたいです!
なのでコメントで多かった方のかきかたでかいていこうとおもいます。
コメント
5件
このかきかためっちゃ好きです!ふかだてってもしかして私が言ったやつですか!?
うわ、こっちのかきかためっちゃいい!ブッ刺さりました