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俺は部屋の一角に座り、事務所のソファーで華太の帰りを待ち伏せすることを決めた。
不穏な空気が漂い、俺の心臓は激しく高鳴る。
やがて、ドアが開く音が聞こえた。それが合図だ。
華太が入ってくる。
俺は瞬時に立ち上がり、彼の腕を鮮やかに掴んだ。
華太の顔には驚きと恐怖が交錯し、目は大きく見開かれていた。
ソファーに彼を押し倒すと、彼は強く抗おうとするが、俺の力には敵わない。
彼の表情は戸惑いと不安で満ちていて、どこか可愛らしさを感じずにはいられなかった。
「お前が俺を裏切ったんだ!こんな状況に追い込んだのはお前だ!」
俺の声は強い怒りで震えていた。
華太は戦慄し、自分が悪いことを自覚しているようだった。
彼が俺をこんな状況に追い込んだことは間違いない。
あれだけ信じていた彼が裏切り、俺の心を痛めつけたのだ。
しかし、華太の可愛らしさが俺を惑わせる。
彼の無防備な表情や戸惑う姿が愛おしかった。
傷ついた心と怒りが入り混じり、葛藤に揺れ動く俺の感情。
そう、華太が悪いのは確かだけれど、同時に俺も彼に惹かれていることを自覚する。
華太の恐怖と混乱に目を泳がせながら、俺は彼を支配するために彼の上にまたがった。
この状況は華太が悪い、彼が俺をこんなふうにしたのが原因だ。
だが、彼の魅力が俺の心を惹きつけ続けるならば、俺たちの関係はどうなるのだろうか?
この苦悩が続く限り、私たちは解決を見つけることはできないのかもしれない。
心の奥に揺れ動く感情を抑えながら、俺は彼の首にキスマークをつけることを決めた。
唇を彼の首に近づけ、軽く触れると彼は驚きの表情を浮かべた。
彼の恐怖が俺に伝わり、同時に俺自身も自分の行動に対する罪悪感と複雑な感情に苛まれた。
それでも、俺は彼の首を吸い付くことをやめなかった。
彼の顔が痛みで歪む様子を見るたびに、内に抱いた可愛さと優越感が膨らんでいった。
俺は華太の身体の一部との触れ合いを通じて、自分の独占欲を刺激されていくのを感じた。
そしてついに、俺は彼の首から唇を離した。
彼の首には鮮やかな赤いキスマークが残った。
その光景を見ると、俺の内にますます強くなる独占欲が湧き上がってきた。
すると、華太はセフレである飯豊に助けを求める言葉を口にする。
俺は怒りで腹が立ち、悔しさが心を満たす。
「この時期になってまだ飯豊の名前を呼ぶのか?」と声を荒げる。
俺の怒りが爆発寸前で、彼は華太の頬を力いっぱい腕で掴んでしまう。
指が食い込むほどの握力で華太は痛みに顔を歪める。
涙が俺の目から溢れ出し、俺の涙が華太の頬に落ちる。
俺は怒りにまかせて声を荒々しく草摺る。
「この時期になって、飯豊の名前を出すなんて…」と叫ぶ。
華太は困惑した表情を浮かべ、言葉を失っている。
俺の感情は抑えきれず、涙を流しながら問いかける。
「華太、俺って怖い?俺は華太が好きすぎて頭がおかしくなるんだ」と言葉が詰まるように話す。
しかし、華太は恐怖で黙りこむばかりで、何も答えない。
俺の怒りはますます高まり、彼に向かって叫び散らした。
「何か言えよ!クソ野郎!」
しかし、静寂の中で華太の顔には悩みと困惑が浮かぶのがわかった。
彼は明確な解決策を見つけることができず、苦悩の中に取り残されているようだった。
この光景を見て、俺は自身の行動に後悔の念を覚えた。
それでも俺は何か解決策を見つけなければならないという思いに駆られた。
迷いと自己嫌悪にさいなまれながらも、俺は華太のベルトを外し、ズボンのチャックをずらすことを決断した。
華太は戸惑いを感じたように見えたが、俺は進んで彼のズボンを下げ、彼のパンツに手を入れた。
彼は恐怖心を抱きながら震えていたが、俺は悔しさを感じた。
自分が彼にとって望まれていないのかという疑念が頭をもたげた。
俺は華太が飯豊ことを思っているのではないかと不安になった。
そして、部屋のドアが開く音が聞こえた瞬間、胸には不安と緊張が押し寄せてきた。
俺はドアの方に視線を向けた。
そこには怒りに満ちた表情をした飯豊が立っていた。
彼の顔は激しい怒りで真っ赤になり、拳を握りしめていた。
眉間には深いシワが寄せられ、目は怒りで充血し、目くじらも立ち上がっていた。
彼の声は怒りに震えていた。
「俺の華太に手出してんじゃね!」
飯豊の言葉が部屋に響いた。
「俺の華太」と彼は自信たっぷりに口にした。
その言葉を聞いた瞬間、俺の胸が締め付けられた。
いつも飯豊は華太を「小峠の兄貴」と呼んでいるが、それは単なる愛称に過ぎないのだろうか?
飯豊と華太はいつも一緒にいる。
華太が笑顔で飯豊に寄り添う姿を見ると、なぜか心の中に痛みが走る。
華太は本当に飯豊のものなのだろうか?それとも俺のものなのだろうか?
華太が俺に好意がないのかという疑いが頭をよぎり、焦りと不安が心を蝕んでいく。
思わず飯豊と華太の関係に嫉妬を覚える自分に腹立たしさを感じた。
華太と飯豊がセフレのような関係なのではないか、という疑念が芽生える。
しかし、そんな考えは受け入れたくないし、華太が俺のものであって欲しいという思いが募っていく。
華太の存在が俺の中で強くなるにつれて、飯豊に対する敵意も増していった。
彼に睨みつけるような目を向け、飯豊に対する殺意が次第に明確になっていった。
そんな中、思わず口を開いてしまった。
「生意気だな、飯豊。殴るぞ」と低い声で告げた。
飯豊は俺の目を真っ直ぐに見つめ、冷たい眼差しを向けてきた。
その瞳には明確な殺意が宿っているように見えた。
飯豊は怒りに満ちた声で俺に向かって叫んだ。
「殴って下さい。俺を殴ってください。でもこれだけは約束をしてください。絶対に華太には手を出さないでください」と、切羽詰まった様子で懇願した。
その瞬間、俺は驚愕した。
飯豊は本当に華太のために命を捧げるような男なのだろうか。
そして華太は、飯豊に守られているのだろうか。
自分が何をしているのか、理解が追いつかないままに何かを失ってしまったような感覚が広がった。
徐々に、自分が華太を傷つけてしまったことに気づいていった。
同時に、飯豊に対しても罪悪感が込み上げてきた。
自分が二人を傷つけてしまったことに、胸が締め付けられるような悔しさと後悔がこみ上げてきた。
場の雰囲気が重苦しくなり、居心地が悪くなったが、俺は平静を装って「もう飽きたからヤニ行ってくる」とつぶやいた。
しかし、それは単なる逃げ道であり、本当の想いを抱えたまま、俺は部屋を後にしてしまった。
混乱と後悔に取り憑かれながら、暗闇の中へと足を進める俺は、自分自身を責め続けながら、心の傷を癒しに向かうのだった。
どんなに逃げても、気持ちの整理はつかず、俺の内側には迷いと苦悩が渦巻いていた。
夜の静けさが俺の胸の内を反映しているかのように感じられ、踏み出す一歩ごとに背負う重荷が大きくなっていく気がした。
続く