コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第15話 してやったり
「――やーっと皆さん冷静になってきたみたいなんで、ちょっと俺の話聞いてくれます?」
ヘラヘラ笑顔でありながら、強い意思の宿った目と声の司郎に――その場の空気が張り詰めた。
上級生たちは最初のささくれだった様子が完全にナリを潜め、居心地が悪そうだ。
「思わぬ援護射撃のおかげで、色々我に返ったと思うんすけど――そもそもなんで、こんなことしようと思ったんすかね?」
「そもそもって……」
「それは、お前が……」
「俺がどうこうって話は、さっき綾菜が一刀両断してくれましたよね? そんで、今先輩たちが気まずそうにしてるってことは、綾菜の言ってたことを正しく理解してるってことだ」
「ま、まあな」
「あそこまで言われたら……俺たちもバカじゃねぇし」
気まずさ自体は変わらないが、我に返りどこか恥ずかしそうな様子だった。
(……根は人がいいのかな、先輩たちも)*****************************
****************
***********************
**********************
**************
*************
********
**************