第16話 どうしてこんなことに
――前世の夢の中。
目の前には訝しそうなユーリ。
気まずい空気の中、フェイはどこか心穏やかな感覚なため、彼女の視界を通してこの場を見ている綾菜はただ戸惑うばかりだった。
「――今日まで、色々なことがありましたね」
少し緊張した空間に広がるのは、落ち着きあるフェイの声。
「……」
そんな空気の元であるユーリは、黙ってフェイの言葉を聞き続けている。
彼の緊張に、フェイは気づいてないらしい。
「今でも……この立場がつらくなくなったわけではありません。しかし、以前よりずっとやりがいを感じられるようになりました」
「……それはよかったな」
「すべて、あなたのおかげです。ユーリ」
綾菜はフェイの視界と同化しているので、彼女の表情は見えない。
だが。
(すごい、幸せそう……)
流れ込んでくるのは、数々の記憶。
泣かないよう気丈に笑うフェ*******************
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