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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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チュンチュン………


ドアの隙間から日が差して私の顔を照らす。


栞「う…眩しい…」


カン……カン……


外から薪を割る音が聞こえる。


栞「こーしちゃいられない。銀次さんが薪割りしてる間に朝ごはんの支度しなきゃ」


急いで着替え、台所へ向かうと銀次さんが薪割りから帰ってきた。


銀次「おはよう」


栞「おはようごさいます!今、朝ごはん作りますね」


銀次「ああ」


この時代に来てから今日で2日目。

スマホは雷の影響で電源が付かず使い物にならない。鞄の中も調べて見たもののこれと言って使えるものは特には無かった。

この場所についての情報が桜町ということと佳代の団子屋がある事しか知らない。


(今日銀次さんにこの町の事聞いてみようかな)



栞・銀次「いただきます」


栞「あの、銀次さん。私にこの町のこと教えてくれませんか。まだこの町について何も知らないし佳代の団子屋にも行って見たいんです」


銀次「そうだな。栞はこの町の湯屋しか行ったことが無いしそろそろ食材が減ってきてるから市場へも行くか」


栞「はい!」


銀次「今日の仕事は、夕方からだからそれまでの間に行こう」


栞「夕方から?何かあるんですか?」


銀次「ああ。今日この町で祭りがあるんだ。この町で店を構えている奴らは皆出店を出すんだ。勿論俺の働いている団子屋もな」


栞「そうなんですね!」


(祭りか〜楽しみだな)



銀次「準備は出来たか?」


栞「はい!バッチリです!」


銀次「それじゃ、行こうか」


家を出て歩いていると、後ろから子供たちが楽しそうに駆け抜けて行った。


栞「元気ですねー」


銀次「祭りを楽しみにしてるんだろう」


そんな会話をしていたらいつの間にか市場に着いた。

まるで現代の商店街のようだった。人で賑わっており、食材から雑貨、動物まで売られている。

こんな光景今まで一度も見た事が無かったためものすごく興奮した。

一通り買い物を済ませ団子屋に向かうと佳代が店の外にいた。何か悩んでるいる様だった。


栞「佳代ー!どうしたの?何かあったの?」


佳代「栞、銀次!実は鈴木さんって人がうちの店で働いてるんだけど熱で来れなくなってしまったみたいで人手が足りないの」


銀次「困ったな。鈴木さん居ないとなるとかなり大変だぞ」


栞「えぇ?!その鈴木さんって人は大丈夫なの?」


佳代「熱だけみたいだから心配は要らないってお父ちゃんがでも今日は祭りがあって人がいつもより多くなるんだ……!!」


佳代はそう言いながら私の顔を見て何か閃いた様だ。


栞「佳代?」


佳代「栞、お願い!!今日の出店手伝ってくれない?4人だと手が回らないの!」


栞「私?!でも、バイトした事ないしやり方分からないよ…」


銀次「俺からも頼む!」


銀次さんからも頼まれては断れるはずもなく仕方なく了承した。


佳代「バイト??が何か知らないけど接客は私が教えるから、ね!!」


佳代は私の手を取り、店の中まで引っ張って行った。佳代が両親に事の顛末を話すと喜んでいた。


佳代の父「ありがとう!栞ちゃん君が来てくれて助かるよ」


佳代の母「ありがとね!このままだったらうちの人ぶっ倒れるところだったよ」


(そんなに大変なのか…いっぱい人が来るんだなぁ)


佳代の母「さぁ!出店の準備だよ!!栞ちゃん着替えましょう!」


そういうと、佳代の母は私の手を取り、店の奥へと引っ張って行った。


(やっぱり親子だなぁ)

タイムスリップした先は江戸時代でした!!

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