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〇〇Side
私は、現実世界にいた時から、『恋』に弱い_______
その人しか視界に入れなくなって、感情が行方不明になる。好きな人の行動に一喜一憂して、よく周りを困らせる。
これが私の恋愛の特徴。
しかも、結ばれたこともない。
私にとって恋なんて、この文ストの世界には不要なんだ。
どんだけアピールしてくれても、私は堕ちない。そう思い続けていた。
今、私の目に映るのは昨日転校してきた『中原中也』。重力遣いの、私の一番好きな______。これ以上考えるのはやめよう。
彼は、私と目が合うと笑顔を見せてくる。
その美貌に心が奪われそうになるのを、必死に制御する。
中也はよく私に話しかけてきた。
内容は、学校生活の事かと思いきや、結構プライベートについても聞いてくる。
中也は私に気があるのかと期待してしまう自分もいた。
そして中也が転校して1ヶ月経ったある日__
授業中後ろから1枚の紙が回ってくる。
それは、中也からの伝言が書かれていた。
「今日、一緒に帰らねえか」
「話があるんだ」
荒々しく書かれた字と同様に、私の感情は大きく揺さぶる。
後ろを振り向き、中也と目が合う。
いつもは笑顔を見せてくるはずなのに、今日はそっぽを向いてしまった。
〇〇「(何何…?これって本当に…?)」
これって…まさか、告白!?
そんなことあるはずないし…とりあえず、今は授業に集中しないと。
〇〇「(話って…何のことなのかな)」
その事ばかりが頭を埋め尽くして、結局集中はできなかった。
放課後、委員会の仕事で少し遅れてしまった私は、中也の待ってる校門へ駆け出す。
そこには、帽子を深々と被って腕を組みながら立っている中也がいた。
いつもと、様子が違う。
これまで何回か一緒に帰ったことはある。
それは流れ的なもので、どちらが誘ったとかそういうものじゃない。
中也は、、、複雑な顔をしていた。
私に気づいたのか、声をかけてくる。
中也「お疲れ様。行くか」
〇〇「うん…」
二人の間には、無言が続いていた。
耐えきれず、私が声を出す
〇〇「どうしたの?」