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吉田side
翌日。
時計の針が、午後5時を回ろうとしている。
俺は昨日言われた駐車場へ足を運んだ。
そこにはすでにマネージャーの車があり、俺は小走りで車に乗り込んだ。と同時にマネージャーが俺に声をかけてくる。
マ「吉田さん、今日はお忙しい中、本当にありがとうございます。そして、昨日は突然のお願いをしてしまい申し訳ありませんでした。 」
車の中だったにも関わらず、深々と頭を下げられた。
💛「いえいえそんな。予定はもともと空いていたので。それに今回の件は、俺の責任なので、、、なので顔を上げてください。」
マ「ありがとうございます。でも本当に今回は吉田さんに頑張って欲しくて。私も、なぜ吉田さんだけ呼ばれたのかわからなくて…」
💛「ほんと、何なんですかね。俺、なんか目つけられてんじゃないかなって思って笑」
冗談半分で言ったつもりだったが、マネージャーさんは少し間を置いて話出す。
マ「……….それ、ありえるかもです。」
💛「…え?」
マ「実は相手のお偉いさん、業界では有名なセクハラっぷりだそうで…。でも今まで被害に遭った人たちはみんな女性だったので、吉田さんには関係ないと思い、伝えていませんでした…。」
まじか。今それ言っちゃう?余計いきたくないんだけど。
しかも昨日調べたら、その相手の人かなり歳いってたんだよな…。それでセクハラって…
でも今回は、単純に音楽関係の話だし!しかも俺男だし!ぜっっったいにない!いや…
無いって信じたい….。
…
でも心のどこかで、不安でたまらない気持ちがあるのは、たぶん気のせい。
マ「着きました。ここです。」
そう言われ車から降りると、目の前にはいかにもお金持ちが住んでいそうな、大きな建物が建っていた。
まるでお城みたいだ。
初めて見る建物に、俺の緊張はより一層増していった。
💛「あの…。ほんとにこれに入るんですか?しかも…1人で。」
マ「はい。本当ならついて行きたいんですが、向こうの意見が最優先なので…。」
💛「そうですか…。わかりました。」
すると突然、目の前の大きな門が開き始め、中から大柄な男の人2人組が出てきた。
そして、俺を中まで案内すると言って、俺の手を無理やり引っ張ってきた。
💛「ッ!?いたッ!あの、急に何ッ..」
突然腕を引っ張られた衝撃で、頭が追いつかない。
怖くて後ろを見る。
門の入り口で、必死で何かを言っているマネージャーさんの姿があっ た。
俺は必死にそれを読み取ろうとする。
何だろう、、、。
う、、しろ?
すると突然、後ろから何かで視界を塞がれてしまった。さらに腕を引く力も強くなる。
💛「ッいっった!泣。痛いよ痛いって!」
だがそんな声を聞いてくれるはずもなく、俺はされるがままの状態で、どこかへ連れて行かれた。
すると俺の足は止まった。
そして椅子に座らされる感覚がした。
手下「ボス!連れてきました。」
手下「目隠し、外しますか?」
?「あぁ、外してやってくれ。」
その声で、目隠しが外された。
でも俺はあまりの恐怖と痛さで、涙を流していた。
💛「…ッグス、ンッ…泣」
そんな俺を見て手下たちは、ひどく怯えている様子だった。
手下「ボ、ボス!これは違うんです!こいつが勝手に…」
そう言って俺を指差す。そしてもう1人の男も言葉を被せた。
手下「そうです!勝手に泣き始めたんですよ!」
?「…そうなのかい?吉田くん。本当のことを言ってくれ。」
たぶんここでは、連れてきた人を泣かせると何かされるんだろう。
でも俺はこいつらを許すほど優しいやつじゃない。さっきの俺の痛みを味合わせてやる。
💛「…ウッ..俺..そこの怖い人たちにッ..すごい痛いことされたッんですッ..泣」
我ながら完璧な演技にボス?とやらの表情は一気にけわしくなり、手下を睨みながら言う。
?「君たちなら大丈夫だと思ってやらせたのに。言ったよね?俺の客を傷つけるなって。泣かせるなって。」
手下たちは、もう何も喋らない。
?「君たちはもう処分だ。ここにはいらない。」
そう言って大柄な男たちはどこかへ連れて行かれてしまった。
するとさっきの険しい表情から打って変わって、今度は優しい笑顔を浮かべて話しかけてくる。
?「大丈夫かい?怖い思いをさせてしまったね。私は浦辺と言うんだ。ここの管理人で、あるバンドのプロデューサーをしている。」
それを聞いて、俺はどこか安心してしまった。この人がプロデューサーの…。想像していたよりも優しい人なのだろうか。
俺は浦辺さんが渡してくれたハンカチで涙をぬぐう。
💛「あの、ありがとうございました。」
浦「なぁに。あいつらは君を傷つけたんだ。そんな人たち、ここにはいらないよ。」
またも笑顔を浮かべて話出す。でもなぜだろう。その笑顔が逆に怖く感じてしまう。
浦「それで?吉田くんは言いたいことでも考えてきてるのかな?」
💛「あっはい。あの、この度の件は本当に…
と言いかけた時、浦辺が言葉を被せてくる。
浦「あぁ!いい、いい。そんなん言わなくても。」
突然言葉を止められ、俺は呆然としていた。
💛「あの…というと?」
浦「君にそんな謝罪の言葉や、固苦しい言葉を言わせるために、私は呼んだんじゃない。 」
ますます謎に包まれる。俺、謝罪の言葉ばっかり考えてきたから、他のこととかわかんないんだけど…。
💛「……。」
俺は何も思い浮かばず、その場で固まってしまう。
そんな俺を見かねて、浦辺は話出す。さっきよりも険しい表情だ。
浦「ここまで言ってわかんないのかい?もしかしてこう言うのは初めてかな?」
💛「…はい。」
浦「そうか。じゃあ1つ質問をしよう。吉田くん、今回なぜ君1人が呼ばれたんだと思う?」
💛「えっと…。俺がプロデューサーだったから…ですか?」
たぶん的はずれだったんだろう。浦辺はがっかりした表情を浮かべる。
浦「はぁ〜。違うんだなぁ。じゃあもう一つ質問をしよう。吉田くんはなぜここに呼ばれたと思う?」
💛「それは、浦辺さんに謝るため..です。」
まさかこれも違う?浦辺の表情がまた険しくなる。
浦「残念。それもハズレだよ。」
理解が追いつかない。おれは何をするために呼ばれたんだ。
💛「じゃ、じゃあ俺が選ばれた理由って..」
浦「それはねぇ。吉田くん。君の顔が僕の好みだったからだよ。」
💛「は?」
思わず言葉が漏れてしまう。顔?何の話だ。
浦「そして君が呼ばれた理由。それは君に今から接待をしてもらうためだ。しかも普通の接待なんかじゃない。」
え?接待?何の話だ。俺はただ謝りに来ただけのはず…。
💛「えっと…そんなお話一言も聞いてないです…。 」
浦「ん?そりゃそうだろ。こんなこと言ったら、君は絶対に来なかったはずだ。そうだろ? 」
もちろんそれはそうだ。こんな初めて会うおじさんの接待なんて聞いたら、どんなことを言われても行かなかった。
💛「…あはは。それはどうですかね。 」
作り笑いにも程があるような笑いでその場を誤魔化す。
浦「なるほど。君はまだ普通の接待と勘違いをしているな。」
💛「はい?」
浦「言ったよね。普通の接待ではないと。それはつまりどう言うことかわかるかい?」
💛「…..わからないです。」
浦「君は接待という名のご奉仕、つまり私の体を癒してもらう。もちろん、君の体で。」
💛「…ッそれって」
浦「うん。君は今日ここで俺とヤるんだよ。そして俺と一緒に気持ちよくなるんだ。」
だめだ。気持ち悪すぎる。なんでこんな話になってるんだよ。
絶対にしてやらない!
💛「あの!そんなお話なら、俺は帰らせてもらいます。」
俺は椅子から立ち上がり、出口へと向かった。だが浦辺の言葉で足が止まる。
浦「逃げてくれても構わない。だが、この子達がどうなってもいいのかな?」
すると目の前のモニターに、M!LKのメンバーが映る。
💛「ッなんだよ。これ。」
浦「君が逃げるようなら、今までのことを全部話し、代わりにこの子達に私の接待をさせよう。」
完全にこいつは俺の弱点を知っている。俺はメンバーには絶対に絡んでほしくない。俺1人で解決したい。だってリーダーだから。
それに俺がしたことだから。
💛「あの、それだけはやめてください!俺がするので…。」
その言葉を聞いて、浦辺はにんまりと不気味な笑みを浮かべた。
コメント
3件
ブクマ失礼します🙇♀️🙇♀️
コメント失礼致します🙇♀️ だからひとりで行かせたんですね。そういうことだったんですか、、!???!すごく気になります😭
うわ…読んでて心臓が痛くなったよ。第3話、めっちゃ怖かった…😢💦 最初は「普通に謝罪しに行く話かな」って思ってたのに、あの浦辺って人の“好みの顔”発言で全部ひっくり返された感じ…。しかもメンバーを盾に脅すとか、本当に最悪すぎる。 でも吉田くんが「俺がするので」って自分を犠牲にするところ、リーダーとしての覚悟がにじんでて、胸がぎゅーってなった。もりりんさん、このじわじわ来る悪意の描き方が上手すぎます…。続きが気になりすぎる😭