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ここ最近——
学校が、妙に平和だ。
目立った揉め事もない。
🩷(……阿部くんが関わってるのか?)
しかも、なぜか俺は守られている。
落とし物を拾っただけだよな?
それなのに——
気づけば、阿部くんのことを考えている。
──科学の授業。
この先生、正直わかりづらいんだよな。
口も悪いし、空気も悪くなる。
先生「ここは分かって当然だよなー」
先生「……佐久間」
🩷(え!?俺!?)
🩷「すみません、教えてください」
先生「チッ。こんなのもわかんねぇのかよ」
クラスがざわつく。
視線が痛い。
🩷(あんたの授業が分かりづらいんだよ!!)
悔しい。
恥ずかしい。
授業が終わると同時に、スマホを握った。
🩷「阿部くん、今やってる科学、教えてほしいんだけど💦」
送信。
数秒後。
💚「もちろん」
💚「俺でよければ、いくらでも」
早い。
💚「放課後どう?」
断る理由はなかった。
──放課後。
💚「それは辛かったね」
阿部は静かに頷く。
💚「ここはね、こう考えると簡単だよ」
説明が、驚くほどわかりやすい。
🩷「すごい……!」
🩷「あの先生より100倍分かる!」
💚「はは、言い過ぎ」
でも、どこか嬉しそうだ。
💚「もっと」
一瞬、目が鋭くなる。
💚「授業、快適にしてあげないとね」
🩷(……え?)
すぐに、いつもの笑顔に戻る。
💚「さ、続きいこっか♪」
──数日後。
学校中が騒然となった。
科学教師の不祥事が発覚。
証拠写真が出回り、即日処分。
教室の空気が、ざわめく。
🩷(……タイミング、よすぎない?)
放課後。
廊下で、阿部とばったり会う。
💚「次の科学の先生は良い人だといいね」
その一言だけ。
🩷「……阿部くん」
喉が渇く。
💚「なに?」
優しい声。
でも。
🩷「いや、なんでもない!」
背筋が冷えた。
つづく。