テラーノベル
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ある日、変な夢を見た。
💚「俺が佐久間くんを守るからね」
抱きしめられる感覚。
温かいーー
🩷「……なんだよ、これ」
目が覚める。
心臓がうるさい。
🩷「なんて夢……」
その日から、余計に阿部のことが頭から離れなくなった。
──
放課後。
人気のない校舎裏。
俺は、見てしまった。
阿部くんが、三年の先輩たちに囲まれている。
○○「お前、俺らの仲間退学にしただろ?」
💚「だったら?」
声が冷たい。
○○「校長の息子だからって調子乗るなよ」
🩷(やっぱり……阿部校長って…
そうだったんだ!)
💚「アホなやつってさ…」
💚「“調子乗るな”しか言えないの?」
💚「語彙力、小学生だね」
笑っている。
でも目は、完全に凍っている。
空気が張り詰める。
○○「この……!」
拳が振り上がる。
🩷「やめて!!!」
気づいたら、走っていた。
🩷「阿部くんに手出すな!!」
次の瞬間——
視界が揺れる。
衝撃。
🩷「……っ」
床が近づく。
意識が遠のく。
💚「佐久間くん…!」
声のトーンが変わる。
💚「……お前ら、触れたな?」
そこから先は、よく覚えていない。
音だけが聞こえた。
鈍い音。
押し殺した声。
靴が地面を擦る音。
そして、静寂。
──
しばらくしてーー
意識が戻る。
視界に映ったのは、
🩷(………!?!)
地面に座り込む傷だらけの先輩たち。
さっきまでの威圧感は、消えている。
その前に立つ、阿部。
横顔。
表情は穏やか。
でも——
やっぱり目が、笑っていない。
いや。
少しだけ、楽しそう。
💚「アホは痛い目見ないと学習しないんだね」
小さく呟く。
💚「お前らの学校生活、ここで終わりかもね♡」
甘い声。
ぞくり、とした。
先輩たちは逃げていくーー
💚「さてと…」
阿部が、ゆっくりこちらへ歩いてくる。
🩷(……怖い)
反射的に目を閉じる。
💚「かわいい顔に傷がついちゃった…」
指先が、頬に触れる。
💚「ちゃんと手当しなきゃ」
その声は、いつもの優等生。
気づけば、抱き上げられていた。
胸の奥が、震えている。
感情がもう、ぐちゃぐちゃだ……
つづく。
コメント
2件
阿部ちゃんかっこいい、、 つよつよな阿部ちゃんも好きです! 続き楽しみにしてます!