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ドンッ——!!
玄関のドアが、大きく揺れる。
「……っ!」
ゆあんくんが思わず後ずさる。
「……来たな」
うりが、静かに呟く。
「……」
もふくんは、何も言わない。
ただ——
その目は、完全に変わっていた。
「……下がってて」
低い声。
さっきよりも、はっきりと。
「……!」
誰も動けない。
でも。
自然と、後ろへ下がる。
「……」
もう分かってしまったから。
この2人が前に出る時——
それは、危険な時だって。
―――
ドンッ!!
もう一度、強く叩かれる。
「開けろよ」
外から声。
あの男だ。
「……」
うりが、ドアに近づく。
「……どうする?」
小さく聞く。
「……」
もふくんは、一瞬だけ考える。
そして。
「……開ける」
静かに言う。
「……は?」
ゆあんくんが驚く。
「大丈夫」
短く言う。
その一言に、妙な説得力があった。
「……」
うりが、軽く笑う。
「了解」
ガチャ——
ドアが開く。
「……よう」
外には、あの男。
その後ろに、数人。
完全に“来る気”の顔。
「……家まで来るとか、趣味悪いね」
もふくんが静かに言う。
「いいだろ別に」
男が笑う。
「お前らと話したくてな」
「……」
空気が、重くなる。
「……何の用」
「決まってんだろ」
一歩、踏み込む。
「戻ってこいよ」
その一言。
「……」
もふくんの目が、細くなる。
「……断る」
即答。
迷いなし。
「……はは」
男が笑う。
「やっぱそう来るか」
「……」
「じゃあさ」
少しだけ声が低くなる。
「力で分からせるしかねぇな」
その瞬間——
「……」
空気が、一気に変わる。
ピリ、と張り詰める。
「……」
うりが、一歩前へ。
「やる気か?」
ニヤッと笑う。
完全に“戦う側”。
「……」
もふくんも、並ぶ。
「……」
その2人を見て。
「……」
仲間たちは、何も言えなかった。
怖い。
でも。
目が離せない。
「……」
ヒロくんだけが、静かに見ていた。
(これが……)
(この人たちの世界)
「……」
もう、止まらない。
「……」
男が、手を上げる。
その合図で——
後ろの連中が、一斉に動く。
「……」
その瞬間。
もふくんとうりの目が、完全に一致する。
「……」
言葉はない。
でも。
通じている。
「……」
一歩、踏み出す。
その動きだけで——
空気が変わる。
「……っ」
相手が一瞬怯む。
「……」
そして——
ぶつかる直前。
「……」
もふくんが、小さく呟く。
「……終わらせる」
その声は——
静かで。
冷たくて。
絶対的だった。
―――
“日常”の中にあったはずの場所で。
ついに——
戦いが、始まろうとしていた。