俺は誰……?
俺は、地震で棚の下敷きになったらしい。
そう教えてくれたのは、俺のベットの横に座る関西弁を喋るやつだった。
俺)なぁ、
?)ん?なんや
俺)俺の名前…って何?
?)あ、そういや教えてなかったな。お前は陰キャ転生や。
陰キャ転生)へぇ……お前は?
?)俺はひまじんやで
ひまじん)よろしくな、
そう言って“ひまじん”は笑った。
その笑顔に既視感を覚えたが、やはりなにかが思い出せなかった。
陰キャ転生)俺とひまじんって、どんな関係だったの?
ひまじん)んー、ゲーム仲間?参加勢…同士ってかんじやな。
陰キャ転生)参加勢……?
ひまじん)ああ、それはな、今から来るやつが教えてくれる
陰キャ転生)へー
??)おい!陰キャ転生!!
陰キャ転生)うおっ
ひまじん)おう、Kunさん。遅かったな
Kunと呼ばれた男は俺を見て驚いた。
Kun)陰キャ転生!?その包帯とか、どうしたんだよ、てか、記憶喪失……って
陰キャ転生)あ、はい……そうらしいっす。俺も、なんも分からなくて…
Kun)そうなのか…まずは、
ひまじん参加型の事を教えなきゃやな。
Kun)ああ、参加型……ってのはな、
陰キャ転生)へー!何それ!むっちゃ楽しそう!早く行きたい!
Kun)おい、ダメだぞ。退院してからな
陰キャ転生)、はーい…
ひまじん)ふw、やっぱ陰キャさんは変わらんなぁ
Kun)そうだな。陰キャ転生、お大事にな……
Kunは帰った。けど、ひまじんはずっとここにいる。俺が目を覚ました時から、ずっと。
陰キャ転生)なぁひまじん、
ひまじん)なんや?
陰キャ転生)お前はなんで帰んねぇの?
ひまじん)医者に言われてんのよ。異常が起きないようにって。
陰キャ転生)え?俺むっちゃ元気なんだけど。
そう言って俺はムキッと言いながらポーズをかました。
ひまじんは笑った。
ひまじん)www、はぁー、w
ひまじん)あのなぁ、お前が起きたのも奇跡なんだよ…
陰キャ転生)ふーん、
ひまじん)お前が目ぇ覚めてくれて、ほんとーに良かったわ。
陰キャ転生)おぅ…
俺はひとつだけ、大切なことを思い出した。
俺は、ひまじんが好きだったんだ。
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つづきがみたぁい