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貴 方 の 亡 骸 は 泣 い て い た
柳「……」
最近変な夢を見る
おかしな夢
別に悪夢ではない
悪夢にするには綺麗すぎて
脆すぎる夢
?「~~~♪」
綺麗な歌声が耳に残り続ける
何も喋らず
ただその音を聞く
心地が良いから
永遠とそれを聞いていたいから
?「……~~~♪…」
柳「……グッ…」
きっとこの夢は
起きれば忘れてしまう
だってこれがよくにいう
深い眠りだから
?「~~♪…あ!!」
歌が途切れて
こちらに手を振る
向日葵の花畑が似合うあの子
柳「…はは…馬鹿らしい…w」
柳「あぁ!今行くよ!///」
そんな馬鹿な夢に
浸っていたいと思う自分は
もう手遅れなのだろう
柳「……朝…」
柳「…モゾッ……」
柳「…今日は確か休日…か…ボソッ…」
バツがぎっしりと書かれた
古びたカレンダーに
ビリビリに破かれた見えない写真
柳「買い物に行かなきゃな…ペタッ…」
まだ生きていると安堵する
買い物をして飯を買いに行く
ごく普通の人間の生活
そんな中に紛れる
柳「…バサッ!」
柳「あ、靴下に穴が空いてる…」
柳「まあいいか…」
今日は1人の人間として
いつも通りを装う
女教師の話
柳「……カツカツ…」
mb「あら、凛夏ちゃんじゃないの~!」
柳「あ、山内さん久し振りですねニコ」
柳「海外旅行は楽しめましたか?」
mb「そりゃもう!旦那なんてへとへとさぁね!w」
柳「それは何よりですw」
柳「あ、そのトマトとレタスくれませんかニコ」
mb「はいよ~!320円だよ!」
柳「500円でお願いします」
mb「あいあい!ついでにこの水茄子もあげるよ!w」
柳「いつもすみません…w」
mb「いいんだよ!w柳ちゃんにはうちの娘がいつも世話なってるから!」
嬉しそうに手を振る八百屋の人
つられて頬が緩んでしまう程
あの人には不思議な力があるんじゃないかと
思ってしまう
柳「あと肉とチーズとパン…」
柳「ま、気楽に買い物しようか…w」
mb「あぁ!出たぞ!グリグリかいじゅうらだぁ!」
柳「ん?」
mb「いまだ~!うて~!ピュー!」
背中にいきなり冷たいものがあたる
濡れているのに気づいた頃には
もう既に服は手遅れだった
柳「おやおや…せっかくの服が…ビショッ…」
mb「な、なに!まだたってられるだと!」
柳「あ…やられたぁ(棒)」
柳「これじゃ立てないなぁ~(棒)」
mb「あああ、アンタ達ぃッ!先生になんてことしてんのッ!タッタッタッ!」
mb「げっ!ねえちゃんだぁ!」
mb「にげろ〜!タッタッタッ」
柳「相変わらず君の弟くんは元気だねw」
mb「すみませんッ!後できつく言って聞かせときますッ!」
柳「別に急いでた訳じゃないさw軽くにしといてやってくれニコ」
mb「いつもいつもすみませんッ~!」
mb「わたしがもっとしっかりした姉だったらッ…ギュッ…!」
柳「頭なんて下げないでおくれ!w」
柳「子供に頭を下げられるのは慣れていないんだw」
柳「それに…お前はダメなお姉ちゃんなんかじゃないぞ…ナデ」
mb「ほ、本当ですか…?」
柳「あぁ、お前は立派だよ」
柳「だから前を向いていきなさいニコ」
mb「はい!!パァッ!」
mb「ありがとうございます!タッタッタッ!」
柳「……さて…」
柳「買い物の続きをしようかwスタスタ…」
歩く度に
町の人が”先生”と明るく呼ぶ
パン屋にいっても
肉屋にいっても
スーパーに行っても
私はこの街の人達が好きだ
けれど
楽しいこととはいつか思い出せなくなる
それが虚しい現実だと
何度も見せられ
柳「……トントン…」
柳「ザク!ザク!」
時間はあっという間に過ぎていく
柳「トースター壊れてる…?」
そしてまた夜になる
柳「うめぇ…ボソッ…」
柳「フー🚬…」
寝静まった田舎の町
街灯と美しい満月だけが街を照らす
そんな夜に
煙草の煙は静かに消えていく
柳「……勿体無いなぁ…私には勿体ないくらい美しすぎるとこだ…」
柳「ジュッ~…」
柳「ガサゴソッ…」
柳「あれま…もう無いのか…ボソッ…」
柳「ちょっくら買いに行くか…ポリポリッ…」
柳「えーっと財布財布…」
柳「うしっ…買いに行くか…スタスタ…」
何も知らない
夜はただ私を隠す
そして神が私に鎌をかける
柳「……ガチャ…」
「あ、やっと見つけた…w」
それに気づかず
外をフラフラと歩く
柳「(公園ってこんなに静かだったかな…」
柳「気味が悪い…さっさと行こう…」
mb「ヒッ…!ゃッ!」
柳「ピタッ!」
柳「…そこに誰かいるのか……ジトッ…」
mb「ッ!!」
mb「助けてッ!ダッ!」
公園の隅に隠れていた
うちの学ランを着た生徒が
走って私の方へ向かう
柳「…こんな時間に何してる、お前この前も(((」
mb「あッ、あそこに人殺しがいるんだッ!ガシッ!」
柳「殺人鬼ぃッ?」
mb「ほんとだッ!それでさっきッ…!」
mb「ぅ”ッ…ぉえ”ッ!ビチャッ!」
柳「落ち着けッ!バッ!」
跪くほど
目が瞳孔を開くほどの恐ろしい何か
柳「深呼吸しろ…スーハースーハーだ…」
mb「んな事言ってる場合じゃッ!((((」
柳「ヒュッ…!」
その声が耳に響き渡ると同時に
恐怖が身体を乗っ取っていく
後ろを恐る恐る振り返って見ても
それは居た
柳「どうしてお前がッ…!ガタカタッ…!」
「ん~?だって凛夏ちんたらしてて待ってられなくてさぁ~?」
「だから俺が殺しに来てあげたんだよニコ」
その笑顔が恐ろしくて
今すぐ逃げたいと思ってしまう
「久しぶりニコ」
柳「ッ!!」
青いジャージにニット帽
黄色のホイッスル
血濡れた草刈りの鎌
そしてあの見覚えのある不気味な眼差し
柳「らだ男ッ…!」
rd「言ったことくらいさっさとしよ?生贄デショ?クスッw」
「 狂 っ た ワ ル ツ で 踊 ろ う . 」
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