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『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
課外授業 このままずっと……
〜🕯❤️🩹🪡〜
スクールカウンセラー ミヤジ・オルディア
『……。』
『どうしたんだい、華さん。』
『ミヤジ…っ。』
私はミヤジが管理するカウンセリング室のソファに寝転んでいた。
『何か悩み事かい?』
『…ごめん、勝手に使って。』
『いいんだよ。ここは生徒達が心落ち着かせる場所だから。それに、生徒の悩みを取り除くのが私の仕事だ。』
『ミヤジ…。』
(話してもいいかな…ミヤジには。)
私はみんなから伝えられたことをミヤジに伝えた。ミヤジはただ黙って聞いてくれた。
『…そんなことがあったんだね。』
『うん……それで、私どうしようかなって…』
『…悩んでるのか。』
『だって、急にあんなこと……』
『…じゃあもっと困らせてしまうね。』
『え…?』
グイッ
ミヤジは私の手を引いて抱き寄せた。
私はミヤジを押し倒す体制になってしまった。
『っ……!』
『私も例外じゃない…同じ気持ちだ。』
『お、同じって…』
『他の生徒や他の教師に取られるくらいならこのまま――。』
ミヤジはちゅっと私の腕にキスした。
『んっ。』
『生徒のハウレス君やベリアンならまだしも…ルカスだけには負けられないな。』
『負けられないって……』
『ふっ。必ず華さんを私のものにする。』
『ミヤジ…っ。』
2年B組 ラト・バッカ
『ねぇ、華さん。何やら体育祭で賭け事をしてるらしいですね。』
ラトのクラスで席に座り話していた。
『うん。ラトももしかして…』
『えぇ。私も参加しますよ。貴方を賭けた戦いなんて負ける訳にはいきませんから。』
『ラト……』
『クフフ、本気になったハウレスさんやボスキさんと戦えるんですね…ゾクゾクします。』
(それが目的では…。)
『…もちろん、1番は貴方のために戦いますよ。』
『私の…?』
『えぇ。貴方を手に入れる為なら――私はどんな事でもしますから。』
ラトはまっすぐ私を見つめた。
『っ……』
『ねぇ、華さん…私を選んでくれますよね――?』
『ラト…っ。』
1年B組 フルーレ・ガルシア
『ふぅ…やっと終わった。』
『お疲れ様、フルーレ。』
『は、華さん。どうして…』
『フルーレが体育祭の小道具作りをしてるって言うから見に来たの。』
『あぁ…そういうことですか。小道具っていうのはこのことですね。』
『これは……』
『僕たち手芸部は部活対抗リレーで部活で作ったものを持ちながら走るんです。俺の作ったのはこれですよ。』
と、言ってフルーレが見せてくれたのは綺麗に縫われた可愛いぬいぐるみ。
『可愛い…っ。うさぎさんだ。』
『ふふ、気に入って貰えて嬉しいです。』
『でもすごく時間かかったんじゃ…』
『えぇ。昨日の放課後から作ってたので疲れましたね。』
『もうまた無理して。』
『す、すみません。でもやりだしたら止まらなくて。』
(フルーレらしいな……。)
『あ、あの!』
『ん?』
『あの件…俺も参加していいですか!?』
『あの件って、まさか…』
『っ、はいっ。体育祭で優勝すれば……華さんと付き合えるって…』
『っ……!』
『俺、負けません!どのクラスよりも目だって、必ず勝ってみせますから。』
フルーレの目はキラキラと輝く。
『……。』
『っ、その、えと…勢いで言ってしまいましたけど本気ですから、俺。』
『うん…。』
(もし…華さんが他の誰かと付き合ったらもうこうして2人で居られるのも……なくなるのかな。嫌だな…このままずっと……時が止まればいいのにな。)
『ふふ…っ。』
フルーレは何かを決心したように微笑んだ。
『フルーレ…っ。』
次回
課外授業 どんな時でも傍に
〜💮☂️🧸〜