アシタ が くるくらいなら
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『 アシタがくるくらいなら 』
連載開始
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「 アシタが来なければ … 」
ある日 、彼は言った 。
「 何故 ? 」
聞いていた彼は問う 。
それはそうだろう 、
いきなり言うのだから … 。
「 … んーん 、なんでもない 」
彼は言おうとしなかった 。
それでも人間というものは 、
気になってしまうものだから
「 教えてくれても
いいんじゃないか ? 」
「 なんでもないって 、
気にせんといてや 、な ? 」
「 ……… 。」
納得いっていないようだ 。
何かを言おうとしない若葉色の彼を 、
灰色の彼は見つめる 。
「 俺 、もう行くな 。 」
「 … また会おうじゃないか 」
「 … 会えないと思うで 」
「 ──── え ? 」
──
「 ” アシタ “ がくるくらいなら 」
「 俺は ” 現実逃避 “ をする 」
「 邪魔 、せんといてな ? 」
「 グルッペン 。 」
─── アシタ がくるくらいなら ♯1 .
コメント
2件
うーんもう既に好き☆☆