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翌朝。
楽屋に入ると、いつも通り舜太がいた。
「おはよー」
「おはよう!」
他のメンバーが挨拶を返してくれる中で、
舜太と目が合った。
……と思ったら、すぐに目を逸らした。
「…」
なんだ?
「ねえ、」
そっと舜太の肩を叩く。
舜太の肩が揺れて、俺から少し距離を離す。
「なに…?」
「いや…」
昨日の電話のことがよぎる。
もしかして、変に思われた…?
「、眠そうだね」
「…昨日、寝るの遅くなっちゃって」
「…そっか、」
「うん」
たったそれだけ。
なのに、舜太は妙にソワソワしてる。
「……」
俺が舜太を見ていると、舜太は困ったように言った。
「なんなの、?」
「いや、なんでもない」
「絶対なんかあるやん」
「ないって」
昨日までなら、こんな会話は何も気にならなかった。
でも、今日は違う。
舜太が俺を見て、すぐに目を逸らす。
それだけのことなのに、なぜか気になった。
「……舜太」
「ん?」
「昨日の電話__」
「!」
舜太の肩が、ピクッと動いた。
「……昨日の?」
「…うん」
「…なに」
「いや」
なんとなく、ここで聞くのはやめた。
「…ごめん、忘れて」
「…分かった」
舜太は小さく頷いた。
下を向いたその顔が、少し赤く 見えたのは、気のせいだろうか。
リハーサルが始まる前。
俺たちは、いつも通りにステージに並んだ。
舜太もいつも通り、今日もメンバーに構われている。
「舜太ー!こっち!」
「はーい!」
メンバーの笑い声が響く。
昨日までなら、またモヤモヤしていたかもしれない。
だけど、今日は__
舜太がふとこちらを見る。
目が合う。
舜太は一瞬だけ固まって、それから慌てて視線を変える。
今の、なんだ…?
「舜太?」
「な、なに」
「今の…」
俺が少し笑うと、舜太はますます顔を逸らす。
その様子がおかしくて、思わずまた笑ってしまう。
「……変なの」
「柔に言われたくない!」
「なんで?」
「昨日からずっと変やん!」
「それ、舜太もじゃない?」
「……っ」
舜太が黙る。
そして、小さな声で
「…柔のせいだから」
と言った。
「え?」
「なんでもない!」
舜太は逃げるように、他のメンバーのところに行ってしまった。
俺はその背中を見つめる。
その理由は、まだ分からない。
昨日までと、何かが違う。
でも__
少しだけ。
いつもより、舜太との距離が縮まった気がした。
#やわしゅん
はる☻
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コメント
1件
ああ、もう、この空気感がたまらないですね…!昨日の電話を境にした二人の距離感の変化が、本当に繊細に描かれていて、読んでいて胸がきゅっとなりました。特に舜太くんが「柔のせいだから」って小さく言うところ、反則級にかわいいです。柔くんにとっては、その理由がまだ分からなくても、確かに縮まった距離を感じ取れたラストの一文がとても温かくて、すごく好きです。続きが待ち遠しい…!