テラーノベル
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yuka🌃🪽💎
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温泉ロケから数日。
配信前の映像チェックが行われることになった。
────────
💛side
編集室。
大きなモニターには、旅館で撮影した映像が流れていた。
「それでは、一話から見ていただきます」
照とふっかは並んでソファへ座る。
部屋には監督と編集スタッフだけ。
画面の中では、初日の待ち合わせシーンが流れていた。
💜「懐かしい」
💛「まだ一か月も経ってないけどね」
💜「もっと前な気がする」
そのまま映像は進んでいく。
街を歩く二人。
買い物をする二人。
家で何もしない時間。
旅館で笑い合う姿。
画面越しで見る自分たちは、不思議なくらい自然だった。
────────
💜side
「……え?」
ふっかは思わず声を漏らした。
画面の中で。
新幹線で眠っている自分を、照が静かに見ている。
その視線が映っていた。
優しく。
穏やかで。
起こさないように肩を少し寄せる姿まで、全部。
💜「これ撮ってたの?」
編集スタッフが頷く。
「望遠レンズです」
「気付かれてませんでした」
ふっかは何も言えなくなる。
その時の照は。
“演技”をしている顔には見えなかった。
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💛side
照も別の場面で動きを止めた。
旅館の部屋。
「もっと頼っていいと思う」
自分がふっかへ言った言葉。
その後。
画面に映ったのは。
少しだけ目を潤ませながら笑うふっかだった。
照は知らなかった。
あんな表情をしていたなんて。
────────
映像が終わる。
部屋が静まり返った。
監督が口を開く。
「率直な感想を聞かせてもらえますか」
ふっかは少し考えてから笑う。
💜「思ってたより恋人でした」
スタッフが笑う。
照は腕を組んだままモニターを見つめる。
💛「……俺も」
監督は二人の反応を見ながら頷いた。
「だから次の撮影から、一つだけ変更します」
💜「変更?」
「はい」
新しい資料が配られる。
タイトル。
『記念日デート』
💜「記念日?」
「付き合って半年という設定です」
💛「半年」
「プレゼント交換もあります」
ふっかが顔を上げる。
💜「プレゼント?」
監督は笑った。
「撮影用ではありません」
「お互いに、本気で相手に贈りたいものを選んできてください」
「金額も自由です」
「理由も自由」
「選ぶところから撮影します」
照とふっかは顔を見合わせた。
今までなら。
“仕事だから”
そう割り切れた。
でも今回は違う。
“本気で贈りたいもの”
その言葉だけが、頭の中に残る。
────────
編集室を出た帰り道。
エレベーターを待ちながら、ふっかがぽつりと話し始めた。
💜「照」
💛「ん?」
💜「プレゼントってさ」
💜「難しくない?」
💛「そう?」
💜「相手が喜ぶもの考えるじゃん」
💛「うん」
💜「それって結構、その人のこと知らないと選べなくない?」
照は少しだけ笑った。
💛「ふっかのことなら」
💛「ある程度分かるよ」
💜「……え?」
💛「昔から見てきたし」
💛「何が好きかくらいは」
その何気ない一言に。
ふっかの胸が小さく鳴る。
エレベーターが開く。
二人で乗り込む。
鏡に並んで映る姿を見ながら、ふっかは思う。
(仕事なのに)
(なんでこんなに嬉しいんだろ)
その頃、照も同じことを考えていた。
“本気で贈りたいもの”
その答えはもう頭に浮かんでいる。
でも。
それを選ぶ理由だけは、まだ自分でも説明できなかった。
コメント
1件
ええっ第10話…っ!!😭💕 映像チェックでお互いの知らない表情を知っちゃうとこ、胸がギュッてなったよ〜!!「思ってたより恋人でした」ってふっかのひと言、まさにそれな?!笑 「本気で贈りたいもの」って新しいミッション、もう仕事超えてるじゃん…!次が待ちきれないよ〜🌸💖