あの、。…なぜ私を助けてくださったんですか?
うぁ?
…目の前にいる彼は、バリボリとポテトチップスを頬張っていて、まともな答えを返してくれそうにない。
…お菓子が、お好きなんですか。?
ゴクンっと飲み干してから、彼が口を開く。
…歯ごたえのあるモノが好きなんだよ。鮑とかキクラゲとか帆立の耳とか。
はぁ…そうなんですね、。
曖昧な返事をしてしまう。…どれも私が苦手なモノばかりだ。
…それで、なぜ…
俺が曖昧にしてる仕事を片付ける係が欲しかったんだよ。
……それは、掃除とかですか?
この部屋を見れば、すぐに分かる。まだギリギリ、汚部屋までは達していない。…救いようがある。
にしても、驚きだな。…今の日本に、”遊郭の残骸”があるなんてよォ。
…その情報は、どこから?
…イイだろ、んなのは…
、、掃除なら、私でなくても…
見ただけで分かった。衣擦れの音で分かった、。
…!!
お前が、いつでも遊郭を出られるように、…着物の下に普通の服を着ていることがな。
……お耳がよろしいのですね、。
まァな、。…家事は女に任せた方がイイんだろうからよ、どうせなら攫っちまおうと思ってな。w
…でも、私でなくても良かったのではないですか?
うっせ。着物3秒で脱いだお前がわりィんだろ。
、っ…
認めてんだろ?…なら聞くな、。
…はい。
安心しろ、お前が出来ねェことは俺がやる。…これも稀だな、自分の髪を結えない女なんて、w
……どこまで知ってらっしゃるのですか。
そこは気にすんな、…俺が結ってやる。その長い髪、切れなんて言わねえよ。
…ありがとうございます、。
…いいか、お前は俺のメイドじゃあねえんだからな。それ以上カタくなるんじゃねェぞ。
…分かりました。
ところで、お前のことはなんて呼べばいいんだ?
紅花魁。w
これからは、続編がありそうなタイトルには絵文字をつけようと思いまーす!
すでに続編が出てるのとかは、タイトル変えときます(๑•̀ㅂ•́)و✧
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!