今回は初ノベルスタイル、初平安パロです!
学校の古典の課題から逃避してたら思いつきましたw
(ノベルスタイルにしたのはいい感じの背景がなかったからです…)
歴史嫌い!わかんない!って人にも楽しんでもらえるよう頑張ります!
設定
稲荷 ほとけ♀
内大臣の一の姫(長女)
※簡単に言うと名家のご令嬢です!
猫宮 いふ♂
五位蔵人
※まぁまぁ裕福な一般家庭くらいです!
有栖 初兎♀
ほとけの乳姉妹
※乳母という母親の代わりにお乳を飲ませて養育する女性の子供で、側近みたいな感じです!
この時代女性の名前は身内しか知らないんです。だからいふくんはいむいむのことを
“猫の君”と呼んでいます。(ネーミングセンスなくてごめんなさい💦)
その他わからないことがあったらきいてください!
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いむちゃんsaid
帝の女御となり男御子をお産み申し上げる。
それが私がこの世に生を受けたときからの使命だった。
いずれ帝の女御となるよう養育を受けてきたし、そのことに対してなんの不満もなかった。
あの方と出会うまではーーー
あれは鈴虫が鳴き始める月の綺麗な頃
父上が宴を催された。その宴は厳格なものではなく、親しい部下たちを招いた緩いものだったそうだ。
しかし,万が一にも姿を見られてはいけないので私は西の対にこもっていた。
女房たちは皆下がらせ、飼い猫のりうらをかわいがっていたら突然りうらが外へ出てしまった。
私は慌てて御簾を上げるとそこに彼はいた。
顔を扇で隠すことも、彼の腕の中にいるりうらのことも忘れてしまうくらい私は彼に見惚れていた。
『こんばんは、この猫はあなた様の…?』
彼の言葉にハッとして慌てて扇で顔を隠した。
「ええ、そうです。捕まえて下さりありがとうございます。」
ここで終わりにすれば良かった。
しかし私は彼と話したいと思ってしまった。
こんなことを女である私から言うのははしたないけれど、彼のことを知りたかった。
「また、来て下さいますか。」
そこから彼との交流が始まった。
彼との関係がばれないよう細心の注意を払って。
最も信用できる乳姉妹である初兎には打ち明けて協力してもらった。
彼の生い立ち、宮中のこと。
たくさん彼のことを聞いたし、私自身のことも話した。
秋が深まった頃には皆が寝静まった頃に庭の紅葉や銀杏を
凍えるような寒い冬には朝日に照らされた庭に積もった雪を
花の芽吹き始める頃には桃や桜の花を
ずっと見てきた景色のはずなのに、いふ様と見る景色は鮮やかだった。
そんな日々を過ごしていたある日,父上から正式に入内することが決まったと聞かされた。
「私の元へ通うのは今夜限りにして下さい」
彼に頭を下げた。いつかは来ることだった。
私は内大臣の一の姫で彼は五位蔵人。身分がつり合わない。
それでも彼との時間が楽しくて、大切で、手放したくなくて、目を逸らしていた。
「いふ様もお聞きでしょうか。私が女御として後宮に上がることが決まりました。
ですからーーーー」
『猫の君』
「はい?」
『共に逃げませんか?私は貴方様と離れたくありません。貴方様さえいればそれで良いんです。さぁ。』
いふ様がこちらへ差し出す手を取りたいな。そう言ってくれて嬉しい。 けど、
「いけません」
『なぜ。私と貴方様は両思いでお互いが幸せになるためには…!』
「私は良いのです。私が居なくなっても妹が代わりに入内するでしょう。
ですが、貴方様のお家はどうなりますか。貴方様のお父上や弟君達は。
きっと私が口に出さなくても賢い貴方様はわかっているのでしょう…?」
父上には内大臣としての威厳がある。手を回さないわけがないんだ。
いふ様の父上は才能と努力で今の地位に就いたと聞いている。
いふ様もそんな父上を尊敬しているとおっしゃっていましたし、いふ様も才能が周りに認められ始めている時期。
私が幸せになるためにそんな犠牲をうみたくない。
「いふ様、私の名前はほとけといいます。
私は生涯貴方様だけを思い続けると誓いましょう。
そして、次生まれてくるときは貴方様に相応しい身分で生まれてきます。
そして貴方様のお嫁さんにして下さいね。
だからーーー」
『もう良い』
私の言葉を遮るように唇を奪われた。
唇は熱くて、こんな感覚は初めてで、目を瞑るのが勿体無く感じた。
そして、唇を奪われながら優しく押し倒される。
これから何をされるかわからないほど無知ではない。
けれど、抵抗する気はなかった。
ただただ、私を欲しているいふ様を愛おしく思った。
『この先一緒にいられないのなら、せめて三途の川だけでも一緒に渡らせて下さい。』
「ええ。」
ーーーーー私がこの先お慕い申し上げるのは貴方様ただ一人ーーーーー
終わり
コメント
8件
えっ好きすぎるんだが!
ノベル書くのうますぎません???( 青組やっぱすきやわ()
え、めちゃ好きすぎる(( 平安パロまじ好きだから嬉しすぎるぅぅぅぅ!!!✨️ 天才かよ、、、、!!!!