※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
「あの人、水野さんじゃないかもしれない」
〈File14:犯人かく語りき〉
「長谷川、なんで探偵共を招き入れちまったんだ!」
低い声で詰められて、私はカッとなって言い返したいのを堪えて唇を尖らせる。
負けじと沼田侑吾を睨み返して、忌々しいリビングの方を気にしながら「仕方ないじゃない!」と囁くように言った。
返す言葉は見つからないのだろう、沼田は舌打ちをして苛々と頭をかいた。
「ねえ、もう逃げましょうよ」
今日は本当にツイてない。
すべての目論見が最初から崩れていたのだから。
「ダメだ。妹と水野の不倫の証拠を消すまで帰れない」
絶対ダメだ、と繰り返す沼田に落胆して、キッチンの戸棚からクッキーの入った缶を出す。
クッキーをそれらしく皿に盛り付**********************
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