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#ミステリー
鬼霧宗作
686
みおん
5,211
待ち合わせ場所の公園に向かった。昔から、何一つ変わらない風景だ。
練習終わりに、コンビニで買ったお菓子とかをつまみながらみんなで話してたっけ。
1人でタバコを吸いながらベンチを眺めていると
「ここ禁煙だぞ」
肩をぽんと叩かれた。
学だ。
「久しぶりだな、学。元気そうでよかった」
学は千葉に残り、お母さんの旅館を継ぐために働いている。
相変わらずタバコを注意する真面目な部分は変わらない。
「お前、本当に大丈夫か? また痩せたみたいだし、隈も酷いぞ……」
「あ、ああ……。大丈夫だよ。医者にも診てもらってるし……」
俺は余計なことを言ってしまったことに気づいた。
浮気されてから心療内科に通うようになった。
心配されると思って、そのことは学に話をしていなかった。
「医者に診てもらわないといけないぐらい酷い状態なのか?」
学に肩を掴まれる。
「そんな大事じゃないから大丈夫だよ」
薬を1日3錠以上は飲んでいるが……。
「本当に大丈夫か?」
「ああ……早く葬式に向かおう。遅れるぞ」
「そ、そうだな。行こうか。」
道中、学に顔のシップについて聞かれたので、木原のことを話をした。
同僚に打ち明けたことを社内にバラされていたこと、社内の人間から嘲笑されたり疑いの目で見られたことを。
そして木原に殴られたことを話した。
「それは酷すぎる」と学は怒ってくれた。
そう言って心配してくれるのは学だけだよ。
ありがとう、学。
コメント
3件
ああもう、学くん優しすぎて泣ける😭💕 「ここ禁煙だぞ」って肩ポンされるところ、昔と変わらない関係性が一瞬で伝わってきて胸がぎゅってなったよ…。 主人公が心療内科通ってること、木原に殴られたこと、全部打ち明けても「それは酷すぎる」って怒ってくれる学くんが尊すぎるんだが?! 「心配してくれるのは学だけ」っていう最後のセリフ、重みがすごい…。 変わらない風景と、変わってしまった自分。この対比がエモすぎて言葉にならないや…😢✨