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「…あっ、二人共!授業お疲れ様。今日の授業は大丈夫だった?」
昇降口を出ると、すぐそこに、幼馴染のもう二人の姿が目に映る。
その内の一人が私達に気が付くと、手を降りながら、そう出迎えの挨拶をかける。
「もう子供じゃない…」
「ふふっ、安心して。ちゃんと分かってるからね。」
彼女はにこにこしながら、何故か嬉しそうにそう言った。
彼女の分かっている、というのはからかっているのではなく、本心からなんだろう。何処かの誰かとは違う、普段の行動から信頼度は変わるからなのかな。
ただ、本心から周りを心配しているだけなんだ。私に対しても、自身に対しても、関わりのない第三者に対しても。