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仁人side
あの日から勇斗は変わっていった。
少しずつ、少しずつ。
段々と笑顔が増えていく勇斗を見るのは
嬉しかったが。
だが、その中でいちばん大きい問題が
解決していなかった。
家をどうするかという問題だ。
あの日泊まった後、
くわしく話を聞いてみると
もう家には帰りたくないという事
だったのでとりあえず学校や親御さんと
話し合いをすることになった。
しかし、親御さんは音信不通。
取り合ってくれないようだった。
なので学校や教育委員会を
含めての話になったが、学校側はもちろん
俺の家に住まわすという事を
遠回しに拒否した。
それでも、勇斗自身の希望や
周りの先生方からの意見、俺の熱意を
汲み取ってくれて全ての教職員が
その事実を認知することを条件に
勇斗との同居が認可された。
そこからはバタバタの1年だった。
遅れている分の授業をしたり、
学校に行けるかどうか
話し合ってみたりと
一瞬で時間がとけていったと思う。
仁人「そんなこともあったなぁ…」
今や2年生の冬。
学校に行く前、コーヒーを飲みながら
怒涛の去年を思い出していると
2階から勇斗が降りてきた。
勇斗「おはよ…」
仁人「あっ勇斗」
「おはよう早いね」
勇斗「・・・うん」
勇斗はよたよたとこっちに歩み寄ってくると
後ろからハグされた。
仁人「うわっと、」
「どした?」
勇斗「行くなよぉ…」
仁人「ええ…?」
「学校でも会えるじゃん」
勇斗「・・・やだ」
仁人「はぁ…じゃあ誰が
勇斗養うんだよ?」
勇斗「俺が働くから働くのやめて」
仁人「馬鹿なこと言わないの」
「もう行くからね」
勇斗「・・・」
めっちゃ不貞腐れてる…
もう…
仁人「よしよし!!!」
勇斗「うわっ!!!」
頭がぐちゃぐちゃになるくらい
撫でてやった。
これでちょっとは機嫌よくなるだろ。
仁人「学校で待ってるからな」
勇斗「・・・」
「やっぱ俺も行く」
#吉田仁人
ゆ。
3,795
#ご本人様とは一切関係ありません
ぴよたろう
25
仁人「え、もう時間ないんだけど」
勇斗「待ってて!」
仁人「早くして…」
10分後
仁人「だから言ったのに!!!」
勇斗を待っていたら案の定
大遅刻をかました。
今日は会議があるのに…
勇斗「ごめんごめん」
「だから今走ってんじゃん?」
仁人「勇斗はそれでも
行けるかもしれないけど俺は体力ないか」
「うわっ!!!」
ズサァッ!!!
仁人「ぃったぁ…」
どこのどいつだ…こんなところに
スーパーの袋設置したやつは…
膝が真っ赤に染まっている。
立つのもしんどいくらいに激痛だ。
仁人「ごめん勇斗…先に行っ」
勇斗「よいしょ」
仁人「え?」
瞬きする間もなく、いつの間にか
お姫様抱っこされていた。
仁人「ちょっ!なんでお姫様抱っこ!?」
勇斗「ダメ?姫抱き」
「歩けないっしょ」
「・・・まぁ俺のせいでもあるし
こんくらいさせて」
仁人「・・・いや、ありがとうだけどさ」
「お姫様抱っこしたいだけな
訳じゃないよな?」
勇斗「はいはーい行きますよー」
仁人「おい!」
<職員室>
先生「吉田くん遅いねぇ…」
「何かあったんですかね?」
「吉田先生に限って遅刻は…」
勇斗「遅れました!!!!」
ガラガラッ!!!!!
先生方「!?!?!」
「え、佐野くん?」
仁人「あ、あの遅れました…」
先生「吉田先生…」
「怪我したの!?」
仁人「はい…すみません」
先生「いやいや!心配したんだよ…」
「先生真面目だから遅刻なんて
しないと思うからさ」
勇斗「それじゃ、
仁人の事よろしくお願いします」
「じゃ」
仁人「ありがと」
バイバイと手を振る。
先生「仲がいいね笑」
「大変だったね〜」
「佐野くん優しいんだな」
仁人「ええ、まぁ笑」
朝から大変な1日だ。
𝐞𝐧𝐝☕︎︎𓂃 𓅇
コメント
5件
今日も更新してくださり、ありがとうございます! 月曜日で少し気が重かったのですが、更新を読めてとても嬉しかったです😭 おかげで今日も頑張れそうです! 今回も素敵なお話をありがとうございました💛

告白失礼します、、、 好きです
みぅです🖤読んだよ…仁人の視点、めちゃくちゃ沁みた。 去年までのバタバタした日々も、今の勇斗の甘え方も、全部“積み重ね”があってこそって感じがした。朝からお姫様抱っこして職員室登場する勇斗、完全に仁人に心開いてるんだなって思ったら胸がぎゅっとなったよ🥀 「俺のせいでもあるし」って言う優しさ、仁人の「ありがと」で返す距離感、すごく好き。 2人の関係がゆっくり変わってく様子、これからも見守らせてほしいです🌙