テラーノベル
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あの日から私たちはよく電話をしたり、月に数回顔を合わせることがあった。
はるさんなりに、気を使ってくれいているのだろう。
ただ、部活での陰口などが急に消えたことについてはいつまで経っても教えてはくれなかったが。
そして、最近は無理をしないことを心がけていたからか、調子がいい日は7時くらいに起きれるようになった。
そして今日ははるさんの誕生日。
はるさんが遊びに行かないかと誘ってくれ二人で遊びに行く。
私の体調のこともあって、余裕を持って9時に駅前集合になっている。
話が決まったとき、二人でとか実質デートなのでは?と思っていたがこれはデートで間違いない。
なぜなら私たちが行く場所は水族館だからだ。
考えてみろ。水族館なんて定番のデートスポットではないか!
しかも私はペンギン、はるさんはクラゲと二人とも海の生物が好きなのである。
私たちにピッタリの場所ではないか!
―と、浮かれていた私がいました。
(なんで、いつもこうなるかな…)
時計が指す時刻は9時10分前。
私は楽しみなことがある日に起きられない呪いでもかかっているのではないのか?
そんなこんなで準備をし、あわただしく家を出る。
家から駅まで歩いて約15分。
走っていけばギリギリ間に合いそうか微妙なところだ。
まぁ走らないよりは走るほうがいいだろうと思いひたすら足を動かす。
待ち合わせ場所にあるベンチに、あの人が座っているのが見える。
スマホを片手に心配そうな顔をしている。
息を切らせながら現れた私を見て、安心したようにほほえむはるさん。
「すず、連絡つかなかったからしんぱ…顔色悪いけど、大丈夫?」
そう聞かれたが頭痛はするし、動悸はひどいし、手足が痺れるしでかなりきつい。
首を横に振る私をベンチに座らせてくれ、ちょっと待っててと駆け出していく。
戻ってきた彼女の手には、冷えたペットボトルが握られていた。
「ちょっと無理させちゃったかな?今は落ち着くまで休んでて」
横に座ってうなだれている私の背中を優しくさすってくれる。
―10分くらいたっただろうか
座っていたおかげで、体調はかなり落ち着いてきた。
その間はるさんはずっと横にいてくれた。
「…ごめん、なさい」
「え、何が?」
目を丸くするはるさん。
「誕生日なのに、こんな…」
「あぁ、そのこと?すずが来てくれただけで嬉しいし、今日は時間あるから大丈夫だよ」
本当に嬉しくて仕方がないような目で私を見てくる。
そして私の前に回ってきて抱きしめられる。
「すずが楽しかったら僕も楽しいから。すずは今日を全力で楽しんで」
「―はい」
「それでよし。じゃあそろそろ電車来るし行こっか」
そう言って歩き出すはるさん。
今日ははるさんを不安にさせることのないように、はるさんと一緒に全力で楽しもう!
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羽海汐遠
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金山ジョージ
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コメント
1件
はー……誕生日デートの朝からすずちゃんが体調崩しちゃうところ、めっちゃ切なかった🥀「また私、こうなる」って自己否定してる感じがリアルで、読んでて胸が苦しくなった。でもはるさんが全然怒らずに「すずが楽しかったら僕も楽しい」って抱きしめてくれるの、本当に優しすぎるし、涙出そうになったよ…。体調が良くない日のデートって勇気いるけど、はるさんとなら無理しすぎず楽しめそうで安心した。二人の距離がじわじわ縮まってくのが尊い…!