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月見「ちょっと!一体それはどういう………」
『ごめんなさい、僕にはどうすることもできないのです。何故なら………そもそも僕の小説には〈ビリーヴァ・レコード〉という人物が……でてこないのです。だから、この世界のシナリオは滅茶苦茶になっている状態なのです』
かずき「………え?」
カインはこの世界の事を語り始めた
『僕は、この小説の主人公が世界の人々の願いを不思議な力で叶えていく………という設定にしたはずなのですが………あなた達がアカシック・レコードの元に辿り着いて願いを叶えてもらえるというストーリーはいいのですが、どうしてもビリーヴァという人物に覚えがありません。アカシックのお兄さんはいるのですが、名前自体は設定していなかったのです。今回のことは完全に想定外でした。彼を倒さない限り、あなた達はこの世界から出ることができないと思います………』
リリック達は言葉を失っていた
「私の住んでいる世界が小説の世界だったなんて………」
するといきなりカインの声に大きいノイズが入り始めた
『………あ………おか………え?………うわ………た……て………!』
真凛「何かあったんじゃない!?」
全員が慌て始めた
ビリーヴァ「………この世界は僕にとって都合のいい世界だね。そうだろ、アカシック?」
アカシックはビリーヴァを見つめた
その猫のような瞳の色は本来なら金色のはずだが、今はビリーヴァの瞳の色と同じ紫色だった
ビリーヴァは笑いながら言う
「それにしてもこの世界をアイツ………カインが作り出したとは思えないな。アイツは本当に嫌いだよ。でも………カインを殺してくれた…レイズ・フリードレンには感謝しないとね」
そう言いながらアカシックの様子を眺めた
彼は凄く退屈そうに眠っていた
ビリーヴァ「………おい、誰か来い」
???D「なんでしょうか」
ビリーヴァ「アカシックを寝室に連れていってやれ。君なら起こさずにできるだろ?ナーグル・ハインリッヒ?」
ナーグル「できますとも」
アカシックはちょうど白い猫の姿になって寝ていたため、そんなに時間が掛からなかった
ビリーヴァのいない所で呟いた
ナーグル「………全く、アイツ………偉くなったもんだな」