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荻一野
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ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
放課後。
「じゃあまた明日!」
akが大きく手を振る。
「また明日です。」
pyも笑顔で頭を下げた。
四人は校門で別れる。
『帰ろう。』
smが手話をする。
『うん。』
shkも頷いた。
二人で歩く帰り道。
夕日がアスファルトを赤く染めていた。
『今日の国語。』
smが手話をする。
『ノート、ありがとう。』
shkが笑う。
『役に立ってよかった。』
smも小さく笑った。
他愛もない話。
歩く速さも同じ。
そんな時間が心地よかった。
駅へ近付くにつれて。
shkの笑顔が少しずつ減っていく。
smは気付いていた。
『どうした?』
shkは一瞬だけ笑おうとする。
『なんでもない。』
でも。
その笑顔は少しだけぎこちなかった。
駅で別れ。
shkは一人、自宅へ向かう。
玄関の前で。
足が止まる。
(帰りたくない。)
そう思ってしまった自分に。
小さくため息をつく。
意を決して扉を開ける。
リビングでは。
両親がテレビを見ていた。
shkが帰ってきたことにも。
気付いているはずなのに。
「……。」
誰も何も言わない。
shkも何も言わず。
静かに二階の自分の部屋へ向かった。
制服のまま。
ベッドへ座る。
スマホを取り出す。
今日撮った写真。
夏祭りの四人。
笑っているak。
優しく笑うpy。
そして。
自分の隣で少し照れたように笑うsm。
自然と笑みがこぼれる。
その時。
コンコン。
ドアが軽く震えた。
一瞬だけ。
期待する。
でも。
返事をする前に。
ドアが少しだけ開き、母親が夕飯の時間を書いたメモをドアの近くへ置く。
shkと目を合わせることもなく、そのまま部屋を離れていった。
(……そっか。)
shkは静かにメモを見つめる。
そこに書かれていたのは、たった一言。
『夕飯』
それだけだった。
shkはスマホを胸に抱える。
学校では。
「おはよう。」
「ありがとう。」
「また明日。」
たくさんの言葉がある。
でも。
家には。
それがなかった。
その頃。
自宅へ帰ったsmは。
机に向かってノートを開いていた。
ふと。
昼間のshkを思い出す。
駅へ近付くほど。
笑顔が少なくなっていた。
『……。』
smは小さく目を伏せる。
理由は分からない。
でも。
なんとなく。
放っておけなかった。
コメント
1件
お疲れ!読んだよ〜。 今回の話、めちゃくちゃ切なかった…。学校での楽しそうな空気と、家に帰った時のshkの孤独のギャップがリアルでさ。『家には言葉がなかった』って一文、めっちゃ刺さったわ。スマホの写真で笑顔になるところとか、smがちゃんと異変に気づいてるところとか、細かい描写がいいよね。続きが気になる…!