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荻一野
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ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
翌朝。
shkはいつもより少し早く家を出た。
家にいたくなかった。
それだけの理由だった。
教室へ入ると。
まだ誰も来ていない。
窓際、一番後ろの席へ座る。
朝日が机を照らしていた。
(……ここ、好きだな。)
ガラッ。
教室の扉が開く。
入ってきたのはsmだった。
目が合う。
smは少し驚いたような顔をしてから、柔らかく笑う。
『おはよう。』
『おはよう。』
shkも笑って返す。
『早い。』
smが手話をする。
『うん。』
『今日は目が覚めちゃって。』
本当は違う。
でも。
嘘でもなかった。
smはそれ以上聞かなかった。
その優しさが。
今は少しだけ嬉しかった。
数分後。
「おっはよーー!!」
akが勢いよく教室へ飛び込んでくる。
「おはようございます。」
その後ろからpyも現れた。
「……あれ?」
akが首を傾げる。
「今日二人とも早くない?」
『ちょっとね。』
shkが笑う。
「ふーん!」
「じゃあ四人揃ったし!」
「朝のじゃんけんしよ!」
「朝のじゃんけんって何ですか。」
pyが苦笑する。
「今作った!」
「今なんですね。」
教室に笑いが広がる。
その笑顔を見て。
shkの肩から少しだけ力が抜けた。
やっぱり。
ここは落ち着く。
昼休み。
購買へ向かう途中。
shkのスマホが震えた。
画面を見る。
【母】
『今日、病院。17時。遅れないで。』
それだけ。
「……。」
shkは静かに画面を閉じる。
smがその表情に気付く。
『大丈夫?』
少しだけ迷ってから。
shkは頷いた。
『うん。』
『病院。』
『耳?』
smがゆっくり手話をする。
shkは静かに頷いた。
『定期検査。』
『手術できるか、毎回調べてる。』
smは何も言わない。
ただ。
そっとshkの手首に触れる。
一瞬だけ。
『頑張って。』
その手話は短かった。
でも。
shkには十分だった。
自然と笑みがこぼれる。
『ありがとう。』
少し離れた場所では。
「akさん。」
pyが小声で話しかける。
「さっきから焼きそばパン見つめてますけど。」
「……財布忘れた。」
「またですか。」
「やっちゃった……。」
akが肩を落とす。
pyは小さくため息をついて。
焼きそばパンを一つ手に取った。
「はい。」
「えっ!?」
「いいの!?」
「今度返してください。」
「返す返す!」
「絶対返す!」
「ジュースも付ける!」
「ふふ。」
「楽しみにしてます。」
その笑顔に。
akは少しだけ見惚れた。
(……あれ?)
その違和感は。
まだ胸の奥にしまったままだった。
コメント
1件
読ませていただきました。smがshkの手首にそっと触れる場面、言葉じゃない優しさがじんわり沁みましたね。朝の教室の穏やかな空気と、akとpyの軽快なやりとりが対照的で、そこにshkの「ここは落ち着く」が重なって胸にきました。akの見惚れる瞬間も気になります…!続きが楽しみです🍀