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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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よし! 和泉とやろう!
……とは思ったけど、やっぱり恥ずかしいな……それに、雰囲気も大事だと思うし。
でも! 頑張る! 露出増やして、いい雰囲気作って、和泉が手を出さずにいられなくなるようにしよう!
でも、自分から押し倒すのは、まだ恥ずかしい!
とりあえず、ワシはドラッグストアに行ってローションとコンドームを買った。滑りを良くしたいし、和泉を尿道炎にしたくないし。それから、駅前に行って服も買い込んできた。
夜。念入りに体を洗って、尻の中もきれいに洗って、ほぐして、ローションを仕込んだ。
買ってきたかわいらしいショーツを履く。それから、びっくりするほど丈が短い部屋着用ショートパンツを履いて、上はキャミソールを着た。ブラは、あえて着けなかった。
よし、これで何とかなったかな。
髪を乾かして、和泉がいるリビングに戻る。和泉はワシを見て微妙に面食らい、「どうしたの? だいぶ夏仕様だね」と聞いてきた。
『う、うん、ここんとこ暑いし』
とっさに言って、ワシは後悔した。セクシーだろ? くらい言っても良かったのに!
あとは雰囲気作り……これが難しいな。単にゆったり一緒に過ごすってだけなら、これまでにずっとやってるし。ロマンチックな雰囲気にしつつ、和泉と密着できたらいいんだけど。
今、和泉は座卓に座ってるけど、ソファーに誘導して隣に座ってぴったり密着しようかな。ロマンチックな雰囲気は……そうだな、濡れ場がある映画とか流そうか。
前に星野さんに『タイタニックって映画見たことない』って言ったら、ロマンス映画で、ヒロインがヌードデッサンされるシーンがあるって言ってた。名作らしいし、それにしようかな。
タブレットをいじり、Amazonでタイタニックをレンタル。かなり長い映画だけど、途中でいい雰囲気になるなら切り上げられるし。
ワシは、和泉に声をかけた。
『なあ、一緒に映画見ないか? ソファーで』
「うん? 何の映画見るの?」
『タイタニック』
「あれか。でもソファーでは見にくいと思うよ、長いからずっとタブレット持ってるの大変だよ」
そ、そっか! 失敗したな……。
『て、テーブルをソファーの前に持ってこう! 一緒に見よう!』
「そう、じゃテーブル移動しようか」
座卓を寝室のソファーの前まで持ってって、タブレットを置いて、2人でソファーに座る。なるべくぴったり和泉に寄り添うようにして、映画を見始めた。
最初にシワシワのおばあちゃんが出てきたときは映画の選択を誤ったかと思ったけど、おばあちゃんの若い頃、美人でいい体のヒロインがすぐ出てきて、やった! と思った。豪華客船の描写は面白かったし、経済事情で成金と結婚しなきゃいけない貴族の娘ってのも時代だなと思った。
……いや、映画に見惚れちゃいけないって!
ワシは和泉にしなだれかかって、和泉の太ももに自分の手を置いた。和泉は少し驚いたみたいにワシを見た。
でも、なんにも起きなかった。ていうか、せっかくヒロインのヌードシーンなのに和泉は気まずそうにし始めるし、ワシが『ロマンチックだよな?』と言いながら和泉の耳に息を吹きかけても、なんにもしてこなかった。ニブちん!
そのうち映画では船が座礁して、どうなるんだろうと見てたら、とんでもなくたくさんの人が海に沈んで、救命ボートを譲って自分から死を選ぶ人もいて、ヒロインの恋人もヒロインを庇って死んじゃったから、ワシはぼろぼろ泣いて、それから自分が失敗したことに気づいた。映画の方に見惚れてどうするんだよ! ワシのバカ!
和泉は「いい映画だよね」とテーブルのティッシュ箱をワシに渡してくれて、ワシは鼻をかみながら、どうしてこんなことになっちゃったんだろうと考えていた。
映画が終わったら、だいぶ夜中。和泉の体を考えたら、すぐに寝かせてやりたい時間だ。くそー!
和泉を押し倒せばよかったのかもしれないけど、押し倒す勇気が出なかった。結局、ワシはいつもみたいにお化けの姿になって和泉に巻き付いて寝た。
コメント
1件
あーもう千歳さん可愛すぎるだろ!笑 準備万端で気合い入れて挑んだのに、タイタニックの悲劇に巻き込まれて自分が大泣きしちゃうパターン、完全に読めてなかったわ。和泉さんの「いい映画だよね」でティッシュ渡される流れ、なんか微笑ましいを通り越して愛おしい。次こそ頑張れ千歳さん!応援してる🔥