No.1 前編
月命病
〜人物紹介〜
長男 紫 社会人
次男 赤 社会人
三男 桃 高校3年生
四男 青 高校2年生
五男 黄 高校1年生 双子
六男 橙 高校1年生 双子 主人公
月命病とは月の光を一定の期間浴びなければ
死に至るモノ……
雨や曇りで月の光が浴びれないと
体が動かなくなり
死んでしまう…
原因と共に治療法も不明
とある雨の日
突如悲劇は始まった
橙「パチッもう朝か……」
橙「今日も雨…」
橙「なんか最近体が動きにくいなー」
橙「まぁ大したことないやろ」
ガチャ
紫「橙くーん」
紫「…起きてたの?」
紫「珍しっ!」
橙「アハハたまには起きれるわ!」
紫「ヨシヨシ」
紫「下行って朝ごはん食べよう」
紫「みんな待ってるよ」
紫「じゃ先行ってるね」
橙「はいよ〜」
橙「よしっ行くか」
トコトコ
橙「やっぱ動きにくいな…」
橙「階段気をつけないと…」
橙「慎重に…慎重に」
ツルッ
橙「あっ」
バタンドスーンガタガタガタ
橙「いったあ…」
バタバタバタ
紫「大丈夫?」
桃「すごい音したぞ…」
紫「階段から落ちたの?」
橙「うん…」
桃「普段そんなことないのに…」
桃「体調悪いのか?」
橙「いやそんな大げさやな」
橙「ちょっとよそ見してもうて…」
紫「なら良かった」
紫「怪我してない?」
紫「立てる?」
橙「うん!」
ヨイショッ
橙「…あれ?」
橙「な…んで?」
橙「立てへん…」
紫「えっ」
桃「何処か打ったのか?」
橙「いやそんなはず…」
紫「…とりあえずリビングのソファーに」
紫「抱っこしていこうか」
橙「…うん…」
黄「あれぇ?橙くんどうしたんですか?」
黄「紫にぃに抱っこされて…」
青「さっきすごい音したよ!」
赤「もしかして怪我したの?」
橙「そんなはずないと思う……」
紫「ちょっと怪我してないか見るね?」
紫「痛いとこある?」
紫「……痣さえないよ」
紫「一体何で?」
桃「病院行ったほうが…」
紫「…そうだね」
紫「でも…今日日曜日だし…」
紫「遠くの病院しかやってない…」
黄「えーどうするんですか」
赤「救急車呼ぶ?」
橙「いや…呼ばんでええ」
橙「1日様子見る…」
青「…橙くんがそれでいいなら…」
紫「無理してなぁい?」
橙「してない!大丈夫ニコッ」
桃「じゃぁ今日は雨だし…」
桃「皆でゲームしようぜ!」
黄「賛成です!」
青「今日こそ桃くんにかぁつ!」
赤「俺だって!」
紫「w俺は見てようかな?」
橙「ww俺も」
あっという間に夜になり…
紫「心配だし…」
紫「橙くんは俺も寝ようね〜」
橙「はぁい」
黄「あのぉ//赤にぃ…」
黄「今日一緒に寝てくれませんか// ?」
赤「えー!勿論!可愛い弟の頼みだ」
黄「やったー」
赤「じゃおやすみ〜」
黄「おやすみなさい〜」
紫、橙「おやすみ〜」
青「僕も寝る〜おやすみ」
桃「俺もおやすみ」
紫、橙「おやすみ」
紫「さて…そろそろ俺らも行こうか?」
橙「待って」
橙「窓際の方に連れて行って!」
紫「えっ?なんで…?」
橙「いいから」
紫「……分かった」
紫「何かあるの?」
橙「………」
紫「あっ!もしかして月を見るため?」
紫「雨やんだから綺麗に見えるよ~」
橙「……」
何故か月の光が当たる場所へと引き寄せられた…
あれ…
急に眠気が……
バタッ
橙「スピースピー」
紫「えっ………なんだ寝てるだけか…」
紫「ヨイショおやすみ」
次の日
橙「パチッん〜朝…か」
橙「昨日…どうしたんだっけ…」
橙「覚えてへん…」
橙「昨日より体が動く…」
紫「ん〜パチッあっ!橙くん起きたんだ」
紫「昨日窓際で寝ちゃったんだよね〜」
橙「…そうなん?」
紫「覚えてないの?」
紫「まぁいいや」
紫「今下に連れてくね」
橙「立ってみてもええ?」
紫「ぇっ?立てるの?」
スタッ
橙「……うん…」
紫「……なんだったんだろう?」
橙「分からへん…」
紫「今日学校休んで病院いく?」
紫「念の為…」
橙「分かった……」
紫「じゃぁ行くよ!」
橙「うん…」
何にもないといいけどな…
ガチャ
看護師「橙さんとそのご家族の方どうぞー」
紫「おっ!呼ばれた!行こっか」
橙「うん」
医者「今日はどうされましたか?」
〜症状説明中〜
医者「なるほど…」
医者「では始めに橙さんだけお話を聞かせてくだ
さい」
紫「?分かりました?ではまた後で」
医者「まず最近体が動きにくいとかあった?」
橙「はい」
医者「じゃぁ昨日の夜…月の光に引き寄せられた
りとかは?」
橙「あります」
橙「光を浴びたら急に眠くなってきて…」
橙「そのまま…」
医者「お兄ちゃんには言った?」
橙「言ってないです」
医者「いい?よくきいてね?」
医者「橙くんは月命病と言う奇病の可能性が高い
んだ…」
橙「……」
医者「症例が少ないため、原因も不明…」
医者「そして…治療法もないんだ…」
医者「この紙に詳しいこと書いてあるから」
医者「絶対に読んでね」
医者「そしてお兄さんにも伝えるんだよ」
橙「…はい」
紫「どうだった?」
橙「……なんともなかった…」
橙「…ちょっと疲れが溜まってたってニコッ」
紫「な〜んだ良かった〜」
紫「じゃぁ帰ろうか」
橙「うん」
こうして彼の悲劇は始まっていった…
No.Ⅰ 前編
月命病
後編に続く
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