テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
すまない先生サイド
僕は今村人さんに依頼されて都市伝説の森の調査に来ている。
「いや〜やっぱり都市伝説の森ってだけあってヘロブラインとかブラッドゴーレムとかがいっぱいいるんだな。」
だいたい合計20体程度は倒して最初はたくさんいた都市伝説たちもあまり出てこなくなった。
(今日の調査はこれぐらいにしようか)
そうして僕は森の外に向かおうとしたが、
がサッ
と、物音がした。音が聞こえた方を見ると、そこには木の幹にもたれかかった赤髪のマフラーを巻いた背丈は高校生ぐらいの人がいた。
最初は普通に人だと思い声をかけようとしたがここが都市伝説の森だったことを思い出す。
(こんなところにいる人なんていないだろうしこいつもきっと都市伝説だな)
そう考えた僕は剣を構え
「あぁーっすまない!!」
とその人物に向かって剣を振る。
しかしその人物は直前でこちらに気づきひらりと攻撃を躱した。
僕がもう一度攻撃を仕掛けようとすると、突然僕の体が全く動かなくなってしまう。
混乱していると
?『誰だ?なぜ自分に攻撃する?』
その人物が急に僕に問いかけてきた。声からしておそらく男なのだろう。僕は体は動かないが口は動くので
「なぜってそりゃ君が都市伝説で人々に危害を与えるからに決まってるだろ。」
と答える。
?『、、、いっとくが自分は都市伝説ではなく人間だ。』
?『それにお前に危害を加える気もない。』
「いや、それならなんでこんなところにいるんだ?」
?『特に理由はない。とりあえず攻撃を仕掛ける気がないんだったらそれを解除してやる。』
正体はわからないが危害を加えてこないため僕も危害を加えないと伝える。
そうするとフッとした感覚があった後僕の体が動くようになる。
「おぉっと、あ、ありがとう。」
(僕の攻撃を避けたうえに僕の動きを一切止めるなんて、なんて彼は何者だ?)
そんな興味が湧いた僕は彼に
「ところで君。もしよかったら僕についてきてくれる?」
と正体も不明だし生徒たちに危害を加えるかもしれない初対面の彼についそう言ってしまう。
?『、、、自分に興味を持たれても困る。そもそもお前についていく義理もない。』
?『お前とはたまたまここで会った関係というだけだ。自分のことなんてさっさと忘れてどっか行け。』
「そこをどうか!頼むよ!ほんとちょっとだけでも!絶対僕らは危害を加えないし!」
(どうしても気になる!君やさっきの力のことが知りたい)
?『、、、しつこい。』
彼がそう言ったと思うと、僕は急に学校の近くのコンビニの前にいた。
「、、はっ!?なんで急にここに!?」
もちろん周囲を見ても彼はいない。僕だけここに飛ばされたようだ。
彼を探そうにももう朝日が昇り始めていた。学校もあるので仕方なく僕は一旦家に帰ることにした。
しかし、少し後ろに視線を感じたのは気の所為だったのだろうか?