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???「サマーセールやるから付いてきなさい」???「サマーセールですか?」
???「服とか買うの?」
ここは、生徒会室。「雨花」、「橙」は「桃時」にサマーセールへ誘われた。
桃時「今日早速行くわよ」
橙「え!今日ですか?」
雨花「わたしは別に良いよ!」
橙「まぁ私も構いませんが……どうして今日なんです?」
桃時「アタシの好きな服のブランドのサマーセールが今日からなのよ!結構人気のブランドだから初日に行かないとほぼ完売になるの!だから今日行くのよ!」
雨花「なる〜分かったよ〜」
橙「私も分かりました」
こうして、雨花たち三人は放課後服を買いに行くことになった。
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雨花「いつものショッピングモールで良いの?」
桃時「えぇ。あのブランドの近くのお店あそこしかないもの」
橙「桃時さんは、ゴスロリが好きなんですよね」
桃時「そうよ〜特に好きなのは桃色の入った服ね。アタシの髪と合うし」
雨花「桃時ちゃんの髪ってふわふわしてて綺麗だよね〜」
橙「いつもお手入れしてるんですか?」
桃時「もちろんよ!兎白にいつだって可愛いって想って貰いたいもの!」
雨花「ラブラブですなぁ〜」
橙「可愛く想って貰いたい……」
桃時「あんたも誰かさんに想って欲しいんでしょ?お調子者の誰かさんに」
雨花「あぁ……そりゃあもう……ね?」
雨花と桃時はニマニマしている。
橙「べ、別に違いますよ!桃時さんみたいに可愛くなるために努力した方が良いのかなって想っただけで!」
雨花「あはは!そっかそっか。無理しない程度に頑張れ」
桃時「あんたは充分可愛いと想うけど……」
橙「もう!ほら!早くお店へ行きますよ!」
橙は顔をポッポと火照りながら先に進んだ。
雨花「アオハルですなぁ〜」
桃時「早く行くわよ」
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桃時「よしっ!あんたたちお店の前に着いたわね」
橙「…………」
雨花「うわぁ……」
お店の前に着くと、お店の中では服の取り合いをする女子たちで溢れかえっていた。
桃時「今から手分けしてこのチラシに丸が付いてある服を奪いに行くわよ!!」
橙「どうみても可愛くなりたいという願望を持ってるとは想えないですね」
雨花「我を忘れるほど可愛くなりたいってことかもしれないよ?」
橙「可愛くなるためには想い切りも重要ということでしょうか……」
雨花「まぁわたしにはオシャレは難しいな。好きだけど」
桃時「あんたたち!ぼさっとしてないで!行くわよ」
雨花「うぃー」
橙「分かりました」
数十分後
橙「はぁはぁ……怪我させないように人の間を潜りながら服を取るの……めちゃくちゃきつい……」
桃時「でもちゃんとお目当てのもの手に入れてるじゃない!すごいわ!橙!」
橙「ありがとうございます……」
桃時「あら?あいつはどこに?」
橙「あっ!あそこです!」
橙の指さした方向には、雨花が人の間を上手に潜り抜けて、数々の箇所を巡って桃時に指示された自分の持ち場以外にも服を手に入れていた。
雨花「こんなものかな……おーい!二人共豊作だよ!!」
桃時「あんたどんだけ素早いのよ!!」
橙「流石、体力測定のトップですね」
雨花「なんか他にも取れるだけ取ってきた!この中から桃時ちゃんの好きな奴選びなよ!」
桃時「なっ!これは絶対取るのが無理だと想ってたスカート……こっちは幻のトップスまで……!」
橙「すごいですね!雨花さん!」
雨花「ドヤさぁ」
こうして、桃時の服強奪戦は終わりを告げた。
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桃時「はいこれ」
雨花「ん?何これ?」
橙「これってさっきのブランドの……」
桃時が渡してきたのは、紫とオレンジ色のシュシュだった。
桃時「アタシたち全員髪長いから、ちょうど良いと想って。いらないなら別に良いけど……」
橙「うれしいです!お揃いって奴ですよね!ありがとうございます!」
雨花「……お揃い、か。」
桃時「もしかして嫌?」
雨花「ううん!嫌じゃないよ!すっごく嬉しい!ありがとう!」
桃時「そう?なら良し。早速付けて写真撮りましょうよ」
橙「良いですね!撮りましょう!」
雨花「うん。そうだね」
三人はシュシュを付けて、写真を撮った。
桃時「あんたたちにも送るわね」
橙「はい!」
雨花「…………」
お揃い……
わたしとお揃いになるなんて
そんな
そんなことをしてくれる生き物なんて
この世界に
いるの?
雨花、橙、桃時は外に出た。
三人にそよぎ吹く風が雨花には破れて傷んだ。