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???「あと一ヶ月もないんだね〜夏休みまで」???「夏休み……遊園地とか出かけたいわね」

???「行こうぜ!オレたちで!」

???「俺は別に構わないが……」

???「遊園地ですか……」


ここは、生徒会室。「雨花」、「橙」、「桃時」、「兎白」、「瑠璃人」は夏休みの予定について考えていた。


桃時「橙。あんた遊園地に何か嫌な想い出があったりするの?」

橙「いえ。その逆で行ったことないんです。遊園地」

瑠璃人「え!?マジかよ!」

兎白「遊園地に行ったことがないのか……それは寂しいな」

雨花「お父さんに連れて行って貰えなかったのかな?」

橙「父も忙しい方なので……甘える訳には……」

雨花「お父さん優しい?」

橙「え?えぇ……とても優しい方です」

雨花「そっか」


「ならさ」


雨花「伝えてみても良いんじゃないかな」

橙「え?」


雨花はふっと微笑む。


雨花「橙ちゃんにとってお父さんが優しいと感じられる人なら甘えてみても良いと想う。だってさ。本来の親は子供のためなら何でもしてあげたくて、愛しくて愛しくて堪らない人のはずなんだよ。それが当たり前なの。まぁこの世界にはそんな当たり前のことすら考えられないクソみたいな親もいるんだけどね。でも橙ちゃんにとってお父さんがそういう人じゃないなら一度甘えてみても良いんじゃない?」

橙「!、そうなんでしょうか……」

雨花「わたしたちと行くのも良いけど、家族で遊園地に行くのも違った楽しさがあると想うしさ!まぁ余計なお世話かもしれないけど、橙ちゃんの場合もっと甘えても良いと想うよ」

桃時「そうね。橙は自分に厳しいから甘えるということも覚えた方が良いわ」

瑠璃人「オレが沢山甘やかしてるやるよ!オレ橙の力になりたい!」

兎白「俺も橙にいつも助けられてる。だから疲れたらちゃんと休憩して欲しい」

橙「み、皆さん……突然べた褒めしても何も出ませんよ?」

雨花「橙ちゃんが喜んでくれることがわたしたちへの報酬だよ!」

橙「……ふふっ、じゃあ一つ甘えてみましょう」

雨花「おっ、何何?」


雨花、桃時、兎白、瑠璃人は橙をまっすぐみつめる。


橙「皆さんと……」


「「遊園地行きたいです」」


「うん」


「「もちろん!!」」


こうして、夏休みに一つ予定が立ったのであった。


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雨花「あっでも夏休み前に小テストの山が残ってるんだった……」

桃時「あんた何してんのよ……」

橙「日頃からコツコツ溜めずにやれば良いんですよ?」

兎白「お前地頭良いのにもったいないぞ」

瑠璃人「どうしてそんなに勉強しないんだ?」

雨花「そんなの決まってるでしょ……」


「「めんどくさいからだ!!!!」」


どこからかクラッカーを持ち出して、紐を引く。音と共に綺麗な紙が出てきた。


橙「…………はぁ」

桃時「あんた絶対溜まりに溜まった小テスト夏休みまでに終わらせなさいよ……?そうしないとあんたの小雨丸の糞を奪うわよ!」

雨花「な、何ですとぉ!?!?」

瑠璃人「何だそのよく分かんねぇ脅し」

兎白「小雨丸が困ってしまうから雨花的には困るんじゃないか?」

雨花「が、頑張ってやります!」

桃時「よろしい」


夏休みに向けて、様々な予定を作っていく雨花たち。果たしてどんな夏休みが待っているのか。

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